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悪くなった第一印象を改善させる為に知るべきこと

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相手の平等性に訴える

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 様々な出会いがあると、予期せぬタイミングで相手に悪い印象を持たれてしまうことがあるかもしれません。

 通常、人は一度感じた印象を変える事が無いので、第一印象で躓くと覆すのがかなり難しいという事は心理学の研究からも分かっています。

 それでも、最初の第一印象を何とか変えたと考える人がいますので、いくつかの方法を紹介しますので、是非とも組み合わせてお使いください。

 人は一般的に、公正で偏りがない人間だと考え、これを心理学用語で言う平等主義的目標と呼びます。

 この平等主義的目標を喚起する方法として、ラベリングという方法が使えます。

 自分に何らかの「ラベル」が貼られると、それが肯定的なもので自分の信念に合っていさえすれば、それに見合う行動をとろうとするのが人間です。

 例えば、チャリティなどに寄付をした人を「心が広い人」と呼んでラベルを貼ると、その人は二週間後に再び寄付を持ちかけられた時に、より多くの寄付を出すようになります。

 これを第一印象に変換するなら、印象を変えたい相手に対して「公平さ」「偏見のない評価」「読みの鋭さ」などを褒める事によって、ラベリンの力を利用する事が可能になります。

 もし、あまり会う機会が無い人が対象なら、相手の仕事や社内の地位などについて言及し、「人を的確に見極める能力は、とても大事なスキルでしょうね」と言いましょう。

 人を公正に評価することの重要性を相手に思い出させるだけでも、平等主義的目標を作動させ、相手の持つ悪い偏見を取り払う1歩になります。

 

相手がコントロールを失った時が重要

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 人は、仕事や家庭、その他の事柄について、予測してコントロールしたいという欲求を持っています。

 ところが常にあらゆる事をコントロールできる訳ではありません。

 ストレスや不安定な状態、選択肢のなさ、他人による支配などは、無気力感や無力感を感じさせます。

 当然ながら、コントロール感を無くした人がやろうとするのは、失ったコントロール感を取り戻そうとすることです。

 心理学の研究から判明した事は、人はコントロール感を取り戻そうとする時に、普段より相手の事を努力して知ろうとする傾向がある事です。

 もちろん、相手がコントロール感を失っていくれていな無ければ意味がありませんが、運よくそう言う状況に居合わせたのなら利用した方が良いという事です。

 相手を誘い、ランチでも取りながら、お互いの事をもっと知れば仕事がしやすくなるという考えを、そこはかとなく伝えるだけで、好意的な印象に変換されるでしょう。

 

非がある時は素直に謝る

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 大前提ですが、そもそも重要な仕事を期日内に完成させられなかった、プロジェクトのチームで同僚をカヤの外に置いてしまったなどなど、明らかに自分に非がある場合には謝罪しましょう。

 一見すると第一印象を改善させる方法か?と思われるでしょうが、正確には「それ以上、悪印象を与えないようにする」という方法ですね。

 ここで悪印象を与えてしまうと、第一印象を良くしたいなんてことは不可能になります。(それに、ちゃんと謝れない人は普通、信用されませんしね)

 さらに謝り方と言って「頭を下げれば良いんでしょ?」という言うような安易な考えは通じないという事を理解しなければ行けません。

 まず謝罪をする際には自分の正当化を絶対にやってはいけません。

 「○○○○するつもりじゃありませんでした」

 「○○なんて考えもしなかったです」

 というように、迷惑を被った人たちに対して、自分の気持ちを語ってもしょうがないのです。

 また、研究からは謝る相手によっても方法を変える必要がある事を示唆しています。

 例えば、謝罪の相手が恋人や同僚、友人など場合には「相手の気持ちを汲み取った共感を示す」必要があります。

 逆にプロジェクトのチーム全体を裏切るような事をしてしまった場合には別のアプローチが必要になります。

 その場合、望まれているのは「会社のルールや規範違反を認める」ことです。

 基本的に相手(チーム)は、償いや共感を望んいる訳ではなく「属するグループや組織のルールを破ってしまったことの認める」のが重要なのです。

 以上の謝罪の方法を理解して、間違えてしまった時には正しく謝れるようにしましょう。

 

終わりに

 第一印象って、割と覆すのが難しいんですよね。昔から言われていますが、「信用が積み上げるのに何十年も必要だが、失うのは一瞬だと」

 そして同じ信頼を取り戻すのには、以前の何倍も時間が必要になると。

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参考文献

 

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・G. B. Moskowitz, P. Li, C. Ignarri, and J. Stone, "Compensatory Cognition Associated with Egalitarian Goals," Journal of Experimental Social Psychology 47, no. 2 (2011): 365–370.

・J. M. Burger and D. F. Caldwell, "The Effects of Monetary Incentives and Labeling on the Foot-in-the-Door Effect: Evidence for a Self-Perception Process," Basic and Applied Social Psychology 25, no. 3 (2003): 235–241.

・Moskowitz, Li, Ignarri, and Stone, “Compensatory Cognition."

・G. Keinan, “The Effects of Stress and Desire for Control on Superstitious Behavior," Personality and Social Psychology Bulletin 28, no. 1 (2002): 102- 108.

・L. Hildebrand-Saints and G. Weary, “Depression and Social Information Gathering," Personality and Social Psychology Bulletin 15, no. 2 (1989): 150- 160.

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