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「感想/書評」【残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する】やり抜く力だけが成功に繋がるのか?

 

 

 

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著者・書籍情報

 

 著者:エリック・バーカー

 大人気ブログ”Barking Up The Wrong Tree"の執筆者。「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ウォールストリートジャーナル」紙などが度々その記事を掲載し、米最重要ブロガーのひとりと目される。

 

 書籍:【残酷すぎる成功法則】

 発売日2017/11/3

 実験データや各種の参考文献を大量に使って、人生で成功する方法や人脈、自信といった分野で様々な考えを述べている。

 

  

 

どんな人にお勧めか?

 

 「成功するにはやり抜く力だけ重要なのか?」

 「自信過剰な奴は得するの?」

 といった考えを持っている人にオススメとなっている。

 本書では、グリットに焦点を当ててどのような時にやり抜く力が高まるのか?また私達がグリットについて誤解をしている部分についも述べている。

  さらに、自信過剰がもたらすデメリットも話されているので気になる人は見てみるといいだろう。

 

諦めない者だけが最後に勝つのか?

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 私はいくつかある章の中で取り分けこの話が好きだ。

 グリッドという言葉を聞いたことは無いだろうか?

 何かに打ち込み、決して諦めずに最後までやり通す力。成功への大事な要素としてこれ以上のモノはないだろう。

 例えばグリッド理論を提唱するアンジェラ・ダックワースがペンシルべニア大学で行った実験では、グリッドがある子どもは、幸福感が強く健康的で人気者だった。

 さらに2000人の成人を対象にした調査では、「度重なる失敗にめげずにやり続けられる能力は、楽観的な人生観(被験者の31%)や、人生の満足度が高いこと(被験者の42%)と関係している」ことが明らかになった。

 ここまで見ればグリットを持っている事のメリットがありありと見られるだろう。しかし、私達の多くは正しくグリッドを理解できていないのだ。

 そもそもグリッドはどうすれば身に就くのだろうか?

 例えば、アメリカ海軍の基礎水中爆破訓練に合格する者と脱落する人の違いを調べて見た。

 すると、海軍の調査や心理学の調査でも重要な点は「ポジティブな心のつぶやきだった」ことが判明した。

 軍隊の兵士も一般人もグリッドを持った人が逆境に耐える際に行っている共通の習性が自分自身に「ポジティブなつぶやき」ができることなのだ。

 これができる人は、例え自分が極めて困難な状況(遭難、迫害等々)に陥っても、その困難を人生への挑戦と考え「今はこれだけ辛いけど、とりあえず一日だけ頑張ってみよう」と発想を転換して乗り切きる事が出来る。

 まさに成功に必要な発想であることは間違いない。

 

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だが、グリッドによって失敗する人々もいる

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 それでは本題に入ろうか。

 著者は私達が多くの事を達成せずに諦めるところに注目して、なぜそのような性質を我々が持っているのかを考察した。

 本書ではドラッカーの著書「経営者の条件」やジム・コリンズの「ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法」などを参考にして、目覚ましい成果を上げた会社を調査した結果、それらの企業の多くは新たなイニシアティブよりも、収益を上げない事業の廃止をしたことで大きな飛躍を遂げたことが分かった。

 それはつまり損切りを見極められる力が重要だということだ。

 一人のプロが絶えず精進するにはどれほど多くの活動を諦めているかに気付けば納得がいくだろう。

 かのアインシュタインは家族との交流を度外視して生涯研究に専念していた。アイザック・ニュートンも、その生涯は部屋にこもって実験を続ける毎日だった。

 この様に自分が重要だと思う事に専念し、時には成果が出ないことを理解して損切りできなければ、変にグリッドを持って得られない結果に固執しかねない。

 そういう人間は、例え粘り強く物事を続けられても、後から来た人間に成果をもって行かれるのだ。

 では、自分にとって重要な上に成果が出せる仕事や趣味よ見つけるにはどうしたらいいだろうか?

 簡単だ、いろいろ試してみるのが一番だ。

 ある期間を決めて、ブログでもYouTbeでもやりたいものをやってみるのが手っ取り早い。

 そして決められた期間内に成果を出せなければ、さっさと見切りを付けて次へと進ようにすれば巡り合う可能性は格段に上がる。

 その証拠に、「チャールズ・ダーウィン」や「ベンジャミン・フランクリン」などは非常に多趣味だったともいわれているのだ。

 

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自信過剰って意味がある? 

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 カリフォルニア大学バークレー校の研究によれば、自信過剰な振る舞いを見せると、他者はあなたを有能で高い地位にある人だと見なすという。

 心理学者のリチャード・ワイズマンは悲しい時に笑顔を作れば、幸せな気持ちになれること、力強く振舞うと痛みへの耐性が本当に増すことなどが、研究で明らかにした。

 しかし、別のデータでは数週間後、職場では信用を失い、また数ヶ月後にはデート相手からの評判もガタ落ちなことが多い。

 無駄に過剰な自信は「ダニング・グルーガー効果」を呼び起こす。

 「ダニング・グルーガー効果」とは経験が浅い人ほど、物事がどれほど困難なのかを評価する尺度を持たないので、変に自信満々でいる現象だ。

 単なる知ったかぶりならまだしも、執刀医などが自分の技術を見誤って患者を死なせてしまうこともある。

 自信があるだけの人に、何かを有益なことを期待するのは難しいだろう。

 

自信がないメリット

 

 自信があることは何かを学んだり改善したりするのを困難にする。

 ビジネス心理学者のトーマス・チャモロ・プレムジックは「ハートフォード・ビジネス・レビュー」で自信がないことの大きなメリットを紹介した。

 「自信を抑えれば、傲慢な印象を減らせるばかりか、現実離れした妄想にはなる可能性もへらすことが出来る。たしかに、自身が控えめな人物のほうが、他者を責めずに、自身の誤りを認める可能性が高い。また、人の手柄を横取りすることも稀である。こして点は間違いなく、自信が控えめなことの最も重要な利点である。控えめな自信は、個人だけでなく、組織や社会全体を成功へ向かわせることを示唆しているからだ。」

 この点に関しては、以前私が紹介した「自信が無い人は一流になれる」でも似たようなことを言っていたので特段何か付け加える部分はあまりない。

 しかし、過剰な自信が人間関係にも良くない事は再度認識させられたところではあった。

 

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やっぱりセルフコンパッションが大事

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 自信に代わる要素は、セルフ・コンパッション「自分への思いやり」が一番だ

 事実「セルフ・コンパッションと事故に関する不快な出来事に対応する反応―自己を思いやることの意義」という名前の研究では、自分への思いやりが高い人は、現状認知も正確であることが明らかとなった。

 自尊心に重きを置く人は、ときどき自分を欺いたり、否定的だが有益なフィードバックを避けようとする。

 また心理学者のアルバート・エリスは「自尊心は、男女問わず厄介な病気である。常に条件付き」だからだと述べている。

 現実を受け入れるより、自己の評価を証明することに執着する。統計的に調べると、自尊心とナルシシズムには相関性があり、セルフ・コンパッションとナルシシズムには相関性がほぼゼロだった。

 さらに「自分への思いやり」は、事実に目を向け、完璧でない事を受け入れることができる。

 セルフ・コンパッションが高い人々は、自分を責めず失敗を恐れないので結果的にグリットを高めるのにも一役買っている。

 普段自尊心を重んじてしまう人は、この機にセルフ・コンパッションを鍛えてるといいかもしれない。

 

本を読んだ感想

 

 本書では他にも人脈やキャリアの成功、ワークライフバランスについても述べられており、どれをとっても新しい発見が見つかるだろう。

 そのなかでも、今回ピックアップしたのはグリッドに関することと自信に関することだった。

 そして参考文献もかなり豊富でしっかり調べられていることがヒシヒシ感じられる良書であった。 

 ただ、参照を見つけるのは面倒くさいがな

 

併せて読みたい記事はこちら!!

 

 

www.ryousyototatiyomi.com

 

 

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終わりに

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