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「感想/書評」【Think clearly】科学・哲学から見る人生を送る為の思考法

 

 

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著者・書籍情報

 

 著者:ロルフ・ドベリー

 1966年、スイス生まれ。スイスのザンクトガレン大学卒業。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任後、ビジネス書籍の要約を提供する世界最大規模のオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。

 その他の著書に「なぜ、間違えたのか?誰もがハマる52の思考の落とし穴」などがある。

 

 書籍:【Think cllearly】

 発売日2019/4/5

 筆者の考えに学術研究や哲学者の言葉を引用して補足し、現代における無駄な思考を避けるための52及ぶ思考法を紹介している。

 

 

 

 

どんな人にお勧めか?

 

 「生きていく上で無駄な思考をなるべく減らしたい」

 「少し違う視点から物事を理解してみたい」

 と考えているオススメとなるのではないか。

 所々、科学者や哲学者の研究を持ち出して、そこからどういう考えを持てばよい人生を送れるのかを教えてくれる。

 

計画は適宜修正するべきだ

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 本書を読み進めると比較的すぐに出てくるのだが、計画というものは常に修正と変更が必要であるという話。

 飛行機の話を例にとって、飛行中にどれだけ予定されたルートを飛んでいるのか?と疑問を投げかける。

 正解は0%だ。

 ほとんどの場合、しきりに飛行機の「補助翼」が動いて自動操縦によってルートの修正をしている。

 ここで「何が言いたいのか」と言えば、私たちの多くは「最初の条件設定ばかり重視し、修正の意義を軽んじすぎている」と言う事。

 はっきり言って、どんな計画にも修正と変更は付き物だしそれ自体問題はない。

 ところが、計画を修正することに恥じらう人がいるのだ。一度決めたことに変更を加えるのは恥だと感じる人が。

 そういう人は、計画が予定したルートを外れても無視して物事を推し進めてしまう。

 そうなれば、大事故は必至だろう。

 重要なのは、条件設定を完璧にし過ぎない方がいいと言う事だ。

 多少の幅がないと、少し変更しただけで崩れてしまいかねないからだ。

 

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死よりも・生きている間に何をするか

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 たまに「私が死ぬ瞬間に人生を振り返ったら……」といったセリフを聞くことがあるが、それあまりいい考えだとは言えない。

 例えば、ノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマンの「持続の軽視」別の言い方をすれば「ピーク・エンド効果」と呼ばれるもののせいで、正確な過去は思い出せないと筆者は回答する。

 「ピーク・エンド効果」を分かりやすく言えば、旅行などに出かけた時に、一番記憶に残るのはもっとも楽しかった瞬間「ピーク」と旅行から帰る瞬間「エンド」だと言う事。

 その「ピーク・エンド」以外で起きた出来事は大方、曖昧か覚えていないことが殆どだろう。

 それは人生を振り返る瞬間にも訪れる。

 もっと最高の瞬間、出世・結婚・出産・名声「ピーク」と自分が死ぬ瞬間の「エンド」しか覚えていない。

 間の記憶は脳が適当に補完してありもしない出来事を勝手に捏造してしまう。

 重要なのは、「思い出している私によってアルバムを充実させることではなく、本当に充実した人生を送る「体験している私」を重要とするべきだ。

 「死ぬ時に人生をどう振り返るか」よりも「いまどれだけ充実した人生を送っているか」を考えよう。

 

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性急に意見を述べるべきでない

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 面白いことに、私たちは難しい考えや理論に出くわすとほとんど直感で言い返しているのだ。

 とりあえず何か言ってから、頭で言い訳のように理論を構築する。

 これは自分にとって不利になることがある。

 相手に言われたことに、取り敢えず言い返したのはいいが「中身がない」状態の言葉では早々に相手の反撃を受けて撃沈するだけだ。

 これはアメリカ人心理学者のジョナサン・ハイが究明した「感情のヒューリスティック」と呼ばれる思考過程が原因だ。

 直感のよる判断は非常に速く・単純で・時として正確だ。だから私たちは、本能的に直感で思ったことを述べてしまう。

 しかし、必ずしも正確ではないことを理解していなければ、変に自分の分野でもないところに突っかかって手痛い反撃を食らいかねないからだ。

 だから、何か意見を求められたりした時には、大人しく「分からない」と述べた方が賢明な時もある。

 

心の引き算

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 人と言うのは、どんなに辛い体験でも楽し体験でも慣れを覚えてしまう。

 心理学者のダニエル・ギルバートはこれを「心理的免疫システム」となずけた。

 面白いことに、この「心理的免疫システム」は例えば宝くじで当選したと言ったような嬉しい出来事も半年経てば、なんとも思わなくしてしまう。

 新しい家を購入したら最初は嬉しくてたまらないが、時間が経てば見向きもしなくなる。

 本書ではストア派の哲学者達の言葉を引用している。

 「まだ持っていないものにいて考えるよりも、いまもっているものを持っていなった場合、どのくらい困っていたかについて考えたほうがいい」

 心の引き算とは、例えば左手を失ってしまって起こる不便を想像してから、実際に左手に意識を向ければ、自分がいまその不便を被っていないことへの感謝の念が生まれるはずだ。

 人生においてはこの考えが重要になってくる。

 

本を読んだ感想

 

 この本は52個ほど様々な考え方があるが、個人的にはその殆どが意味がないと思っている。

 若干論文を使った説明はあるが全体では引用があまりないため、信憑性に欠ける。

 さらに言えば、思考法の本だからかもしれないが問題提起をした割には、解決策がなかったり曖昧で活かしようがないものある。

 ここで書いたのは比較的使えそうだなと思えるものだが、それでも具体的な解決策はない。

 全体を通しての印象は、筆者の主観にかなり持っていかれている本だと感じた。所々哲学者の話を出したりしているの、そういう方面の話に興味があるなら見て見ると良いかもしれない。

 

終わりに

 ここまで、見てくださり本当に有難うございます。  よろしければ、「読者登録」や「はてなスター」等を付けてくださると嬉しいです!

 

 

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