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「感想/書評」【Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法】我々の犯す間違いはここにある

 

 

 

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著者・書籍情報

 

 著者:ロルフ・ドベリ

 作家、実業家でスイスのザンクトガレン大学で経営学と哲学を学び、博士号を取得。スイス航空会社の複数の子会社で最高財務責任者、最高経営責任者を歴任後、ビジネス書の要約を提供する世界最大規模のオンライン・ライブラリーを設立。

 その他の著書に「Think clearly」がある。

 

 書籍:【Think Smart】

 発売日2020/1/25

 人々がそれぞれの職業や階級の垣根を越えて陥ってしまう、心理的な思考を52にも分けて紹介している。

 

 

どんな人にお勧めか?

 

 「人はどんな心理に影響を受けているのだろう?」

 「間違やミスを犯すのは何が原因なのか」

 と考えている人にはオススメとなっている。読めば、そうなんだと納得する様な数々の思考の誤りを教えてくれるだろう。

 

自分のアイディアに夢中になる理由

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 この章では、著者の実体験なのか魚のソースについて自分の妻とアレコレやり取りする会話が書かれている。

 ザックリ言えば、NIH症候群と呼ばれるものに著者は引っかかってしまったという話だ。

 「NIH症候群」とは何とも恐ろしい響きだが、不治の病でも感染症でもない。

 「自分の知らない所で作られたもの、つまりここで発明されていないものについて、我々はネガティブな評価を下してしまう」と言いのが、NIH症候群である。

 これは私達が「自ら考えだしたアイディア」に夢中になる原因として紹介されていた。ある分野の解決策やビジネスのアイディアなどにも適用される。

 自分のアイディアは高く評価し、相手のアイディアは否定する。そんな経験を一度でもした事のある人は、むしろNIH症候群に一杯食わされたと考えてもいいだろう。

 

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労力をかけると大事に思える

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 努力して手に入れた物や、作り出した物は「努力の正当化」によって実際以上に価値があるように見えてしまう。

 「努力の正当化」は、「認知的不協和」の特殊な例である。

 認知的不協和とは、自分の中で矛盾するふたつの事実を抱えた時に、人が感じる「不快感」のことだ。

 自分が作った物に何の価値が無くても、そのバランスの悪さを調整するように、その物の価値を過大評価して神聖な物にしてしまう。

 つまり、努力したり時間をかけたりしたモノには、特に注意しよう。

 ゲームでもテストでも、何でもそうだが傍から見たら無価値に見えるモノも、「努力の正当化」によって神格化されているだけの可能性があるからだ。

 

なぜ他の人も同じ考えだと思うのか

 

 他の人も自分と同じように考えているだろうと感じて、ついそう思い込んでしまうの「偽の合意効果」と呼ばれている。

 この傾向は、スタンフォード大学の心理学者リー・ロスによって、1977年に見出された。

 

 ロスは「ジョーのレストランで食事しよう」という宣伝文句の書かれた看板をつくり、無作為に選んだ学生たちに「サンドイッチマンのようにこの看板を身につけてキャンパスを30分歩いてほしい」と頼んだ。

 同時に、「どれくらいの学生がこの頼みを承諾すると思うか」とも尋ねた。

 結果は、承諾した学生の大半が(62%)が他の学生も自分と同じように承諾するだろうと答えた。

 それに対して頼みを断った学生は、自分と同じように(67%)サンドイッチマンの格好をするのは馬鹿馬鹿しいと考えるだろうと答えた。

 

 つまりは、頼みを承諾した学生も断った学生も、「自分の意見が多数派」だと思い込んでいたのだ。

 

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稼いだ金と拾った金で扱いが変わる

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 例えば道端に1万円が落ちていたとしよう。それを無条件で自分の物になる場合に、どう使うだろうか?

 自分があくせく苦戦して稼いだお金は、貯金したり投資したりして増やそうと考えるかもしれない。

 ところが、思いがけず拾った1万円を手に入れた場合に、貯金しようと考えるだろうか?

 アメリカの経済学者リチャード・セイラーはこの現象を「ハウスマネー効果」と呼んでいる。私達は、「予想外の利益を手にすると、リスクに無頓着になる傾向」があると言いうのだ。

 つまり、好きな物を買ったり不必要な出費を増やしてしまう可能性があると。

 当たり前だが、予防策として「思いがけずお金が手に入った」時は、より注意しておくことが重要だ。

 

自分自身の感情に操られているわけ

 

 もっともよく用いられるヒューリスティックの一つに「感情のヒューリスティック」がある。

 私達は「とっさに沸き起こった感情」によって、好きか嫌いかの判断を下す。

 例えば対象が原子力であろと、有機野菜であろうと、私立の学校であろうと、バイクの運転であっても、あなたがそれらの「リスク」と「利益」をどのように評価するのかは、あなたの感情に委ねられている。

 何であれ対象を「好き」だと感じれば、「リスクが少なく、利益は大きい」と感じるかもしれない。

 このように一見、論理的に物事を判断しているようで実はその時々の感情によって物事を判断していることは多々あるのだ。

 

何もところに法則を見つける理由

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 あなたにも、雲が人の顔に見えたり、岩が動物の形に見えたりした経験は無いだろうか?

 私達の脳は「パターンや法則を探す」という特性を持ってる。

 ランダムに起きる現象を脳が認めたがらず、何らかのパターンや法則を見出そうとするこうした現象は「クラスター錯覚」と呼ばれている。

 一見すると無害に思えるだろうが、必ずしもそうとは限らない。

 例えば、株式投資をしていた時に、あるXが発生すると毎回Zという株が上がった。だからXが発生したらZを買った方がいい、と思い込んでしまうかもしれない。

 しかし、実際のところは単なる偶然に過ぎない事の方が多い。

 つまり法則の無い所に無理やり法則を見出してしまうのだ。

 それが積もりに積もれば、やがて大損を出してしまう可能性もある。私たちは、まず単なる偶然から物事を判断しなければいけない。

 偶然にしては出来過ぎていると感じたら、数学の得意な人を探して、データを統計的に調べてもらうといい。

 

本を読んだ感想

 

 前著の「Think clearly」を一度読んでいるのだが、個人的には本書である【Think Smart】の方が有益な情報を載せている印象だ。

 もちろん参考文献もあるし、人が陥りる思考の罠をいくつも紹介していているが割とページ数がないので、サクサク読めるようになっている。

 私の同じ著者の本で薦めるなら【Think Smart】だろうと思う。

 

終わりに

 

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 何卒よろしくお願い申し上げます。

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