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初対面で異性と仲良くなる心理「親密の科学」

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男性に冷たくしても釣れない

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 ハワイ大学のエレーン・ハトフィールドは「冷たい態度をとる」効果について実験を行った。(1)

 最初の実験では、学生たちに若いカップル数組の写真と二人の馴れ初めについての簡単な紹介文を見せ、カップルの好感度を評価してもらった。

 馴れ初めの内容は、出会って数回で付き合い始めた「ハードルの低い」カップルで、次に付き合い始めて時間が経過した「ハードルが高い」カップルの二種類が、意図的に用意された。

 すると研究者の予想に反して実験の結果は、学生たちは出会ってすぐ相手に恋心を打ち明け、「ハードルの低い」カップルに好感をもったのだ。

 だが研究者はあきらめずに第2の実験でもっと現実に近い実験を行った。

 今回はデート幹旋所に登録した女性たちに、協力を頼んだ。

 男性からデート申し込みの電話があったとき、2通りの答えをしてもらった。

 すぐにイエスと答える場合」(ハードルが低い)と、3秒考えてからイエスと答える場合(ハードルが高い)である。

 そして電話のあとで研究者が男性全員に、すべては実験のためで、女性の答えが本心ではなかったことを打ち明け、電話で応対した女性を評価してもらった。

 今回も、冷たい態度が評価を高めることはなかった。

 研究チームは「3秒沈黙した意味が伝わりにくかったのではないか?」と考え、もっとハッキリと分からせることにした 

 第3の実験でデート幹旋所に登録した女性たちに、デートの申し込みを即座に受ける場合(ハードルが低い女性)と、少し悩んだ後に「自分には申し込みが沢山きている」と言って、「コーヒーだけなら」と仕方がなく引き受ける場合(ハードルが高い女性)で応対してもらった。

 すると結果は冷たい態度がその女性を恋愛対象にさせるワケでは無かった。

 どちらかと言えば、男性からの誘いに乗りやすかったり、愛想のよい女性の方が高圧的な態度の女性より人気があると言う、珍しくもない結果に終わったのである。

 

二の腕に触れる効果

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 二の腕に触れる効果を確かめる為に、ゲゲンは20歳の男性に頼んで3週間の間、ナイトクラブで120人の女性に接近してもらいました。(2) 

 120人の女性全員に対して常に一定の手段が取れるように、接近の仕方は厳密に決められ、毎回ゆったりとした曲が始まった時、一人の男性が女性に声をかけます。

「やあ、ぼく、アントワーヌって言います。よろしければ、踊りませんか?」

 そして声をかける時に、そっと女性の二の腕に触れるパターンと、触れないパターンの2通りが用意された。

 女性から断られた場合、男性は「残念、またの機会に!」と言って数m遠ざかり、また別の女性に声をかける。

 仮に女性が誘いに応じた場合は「実はこれは実験のためだ」と説明して、研究に関する詳細を書いた紙を渡す。

 第2の実験で、ゲゲンは3人の研究者の力を借り、通りで女性に声をかけて電話番号を聞き出してもらった。

 3人はいずれもハンサムな男性だった。

  ゲゲンによれば、「ハンサムでないと、まず通りで若い女性から電話番号を聞き出すのは非常にむずかしいことが、事前の調べでわかった」からだ。

 男性3人は合計240人の女性に声をかけ、綺麗だと褒めて、あとで飲みにいきましょうと誘い、電話番号を訊ねた。

 このときも、話しながら女性の腕に軽く触れるパターンと、触れないパターンの2通りが実行された。

 男性たちは話し終ったあと、10秒間を沈黙し、笑顔で女性を見つめた。

 もし女性が断ったら、そのまま立ち去らせる

 誘いに応じたら、男性はすぐに実験であることを打ち明け、説明が書かれた紙を渡して「協力ありがとうございました。時間をとらせてすみません。べつの機会に、もう一度お目にかかれるかもしれませんね。じゃあ、また」と最後に伝えた。

 そして2つの実験結果は、どちらも目覚ましかった。

 ナイトクラブでダンスの誘いに応じた女性の割合は、腕に触れられなかった揚合が43%、腕に触れられた場合が65%だった。

 通りで声をかけられて電話番号を教えた女性の割合は、腕に触れられなかった場合が10%、触れられた場合は20%だった。

 どちらの場合も、そっと触れるだけで成功率が大幅に高まったのだ。

 さらにスーパーマーケットで販売員が客を呼び止めて試食を渡す際に、軽く腕に触れると、相手は試食を受け取った後にその商品を購入する割合が増す事が分かっている。(3)

 

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気が多いと敬遠される

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 ある研究で「選り好みするのは良い」という結果が出ている。(4)

 数年前、ポール・イーストウィックはノースウエスタン大学の仲間とともに、学生150人以上が参加するスピードデートで何度か実験を行った。

 彼らはデートのたびに学生たちにパートナーの好感度を評価してもらった。

 すると、デート相手を何人も選んだ学生は、他の参加者から「好感がもてない」と評価されたのだ。

 研究者はあらかじめ参加者全員の一魅力度を調べてあったのだが、当人に魅力があってもなくても、まわりからの評価は同じだった。

 スピードデートで、あちらにもこちらにも良い顔をした参加者は、たちまち愛想をつかされた。

 ふつうは「大勢の人を好きになれば、自分も大勢から好かれる」と思われるだろう。

 しかし恋愛の場合は、誰でも自分だけが相手にとって特別な存在と思いたがる。そして、大勢を相手にする浮気者は、相手から敏感にその素性を見抜かれるのだろう。

 

最初は冷たく、徐々に熱く

 

 女性は常に相手を褒め、相手の言葉に全て頷くことが、ハートを掴む早道と思うかも知れません。

 しかし研究成果によると、少々違う印象を受けます。(5)

 デートの最初では気がなさそうに振る舞い、終わりが近づくにつれて積極的になる方が相手を惹きつけやすくなる。

 つまり、会ったとたんから1時間に100回笑いかける代わりに、最初の1時間は素っ気なくして、帰る時間が迫るつれて魅力を振りまく方が効果的みたいだ。

 また「共通して好きな話」を話題にするよりも、「共通して嫌いなものに」ついて話す方が、より親密になれると研究から報告されている。(6)

 

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初対面で個人的な話をする

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 初デートを成功させる秘訣は「何をいつ話すか」ということも、重要なポイントだ。

 そこでアーサー・アーロンの共同研究よって、男女の接近を早める話題について調べたものを紹介しよう。(7)

 多くの場合、個人的な話は互いに親密になったあとでするものと考えられている。

 しかしアーロンとそのチームは、逆も成り立つのではないかと考えた。

 つまり、個人的なことを初対面ですると、相手と素早く親密な関係になれるのではないか?という事だ。

そこでまず、彼らは知らない者同士の男女2人ずつに、自分の個人的な話をするよう頼んだ。

 即席のペアはあらかじめ用意された質問をお互いに相手へ投げかけ、45分間「やりとりゲーム」をする。

 用意されたリストにはパーティーなどで最初に相手と打ち解けるときによく使われる質問(「歴史上の人物に会えるとしたら、誰に会いたい?」)に続いて、親しい友人と飲んでいるときの質問に移り(「自分がいつ、どんなふうに死ぬか考えたことある?」)、最後に“親密度を深めたい若いカップルの会話へ突入する(「一番最近誰かの前で泣いたのは、いつ?」)。

 アーロンは比較対照グループとして別の男女を集め、別の雑談的な質問をしてもらった。

 (「作り物のクリスマスツリーの良い点と悪い点は、なんだと思う?」「時計ではデジタル式が好き?それともアナログ式が好き?」)。

 そして会話を終えたあと、ペアはおたがいに相手の魅力度を評価するよう頼まれた。

 当然ながら、クリスマスツリーと時計について話したペアは、お互いにそれほど惹かれる事も少なったのである

 反対に「やりとりゲーム」をしたペアは、普通なら何か月~何年かかる高い親密度を数時間で深める事に成功した。

 しかも実験が終わった後に、実際に電話番号を交換する参加者もいたくらいなので、大事な初デートでは、なるべく率先して親密な会話をした方が良さそうだ。

終わりに

 

  科学的にみれば、皆さんのデートはそれまでの常識とは変わるでしょう。

 

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参考文献

 

(1)N E. Hatfield, G. W. Walster, J. Piliavin and L. Schmidt (1973). 'Playing Hard to Get: Understanding an Elusive Phenomenon'. Journal of Personality and Social Psychology, 26, pages 113-21.

(2)N. Guéguen (2007). The Effect of a Man's Touch on Woman's Compliance to a Request in a Courtship Context'. Social Influence, 2, pages 81-97.

B. Major and R. Heslin (1982). 'Perceptions of Cross-Sex and Same-Sex Nonreciprocal Touch: It Is Better to Give Than Receive'. Journal of Nonverbal Behavior, 6, pages 148-62.

D. L. Summerhayes and R. W. Suchner (1978). 'Power Implications of Touch in Male- Female Relationships'. Sex Roles, 4, pages 103-10.

(3) J. Hornik (1992). Tactile stimulation and consumer response. Journal of Consumer Research, 19 (3), 449-58.

(4)P. W. Eastwick, E. J. Finkel, D. Mochon and D. Ariely (2007). 'Selective Versus Unselective Romantic Desire: Not All Reciprocity Is Created Equal'. Psychological Science, 18, pages 317-19.

54)E. Aronson (1999). The Social Animal (8th edn.), New York : Worth Publishers. E. Aronson and D. Linder (1965). 'Gain and Loss of Esteem as Determinants of Interpersonal Attractiveness'. Journal of Experimental Social Psychology, 1, pages 156-71.

(6)J. K. Bosson, A. B. Johnson, K. Niederhoffer and W. B. Swann Jr (2006). 'Interpersonal Chemistry Through Negativity: Bonding by Sharing Negative Attitudes About Others'. Personal Relationships, 13, pages 135-50.

(7)A. Aron, E. Melinat, E. N. Aron, R. Vallone and R. Bator(1997). The Experimental Generation of Interpersonal Closeness: A Procedure and Some Preliminary Findings'. Personality and Social Psychology Bulletin, 23, pages 363-77.