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「映画感想・ネタバレ」【ターミネーターニューフェイト】冒頭の意印象が強すぎた!

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上映前の新作に期待していた

 

 ターミネーターに関しては、どの作品も面白いと思っているタイプの人間ですが、今作はあのリンダ・ハミルトンが再びサラコナーを演じるとあって期待度MAXでした。

 アーノルド・シュワルツェネッガーも当然参戦するし、新型のターミネーターも登場する。

 ここいら辺は、ターミネーターの定番となっていますね。

 私としては、どうしても歴代の映画がターミネーター2「T-1000」のインパクトに引きずられているイメージを持っていました。

 ジェームズキャメロンが再び映画に関わると聞いて、どうせなら純粋にターミネーターとターミネーターが殴り合うようなシーンをメインにして欲しいと思いました。

 もちろん、ターミネーター3や4、ジェネシスでも肉弾戦自体はありましたが、敵が決まって液体金属系統(1作目、4作目を除く)のターミネーターなので、攻撃が効いているように思えないことも多々あります。

 今回も、当然のことながら液体金属を纏った敵が相手になるようです。

 しかし、他作品との違いは公式トレーラーで見た通り、分離できる点です。

 敵の中でもかなり異質な存在だと思います。

 女性タイプのT-Xは、他の機械をハッキング出来る能力がありましたが、そちらよりも純粋に分離して戦闘力が2倍になる方が脅威となる気がしました。

 

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映画感想(ネタバレ含む)

 

 冒頭の衝撃が強すぎました。

 映画が始まるとサラコナーが警察病院に入れられていた頃の映像が流れ始めて、そのままの流れでビーチのシーンに移ります。

 サラは落ち着いた表情で、カウンターでナンパしているジョンコナーを見守っていました。

 ところが、そこにアーノルド・シュワルツェネッガー演じる、T-800が姿を現して革ジャンに隠していたショットガン出します。

 ジョンはすぐに異変に気付きましたが、時は既に遅し。

 銃口から放たれた弾丸が彼の胸に命中し、致命傷を負わせました。

 直ぐにサラがハンドルガンで応戦しますが、びくともしないターミネーターは更に銃の引き金を引き、遂に念願のジョンコナーの抹殺を完了してしまいます。

 任務を遂行したターミネーターはどこかに去り、残ったサラコナーはジョンの死に打ちひしがれるまま、時代は22年後の2020に移ります。

 そしてそこから、どんどんと物語が展開して行きます。

 

 いやぁ、ジョンが死んじゃったよね。

 ジェネシスの時も人間としては間接的に死んだようなもんだったけど、表立って殺されたのは今作が初めてだった気がします。

 何気に3作目のT-850が言っていた(ジョンコナーは俺が殺した)と言う言葉が、ここに来て成就した形になります。

 (世界線は違うけど)

 

新しい未来が分からなすぎる

 

 さらに今作を見ていて、未来についての描写が少ないことに疑問を持ちました。

 スカイネットが存在しない世界線の未来から来た強化人間のグレースは、本作のジョンコナー的な立ち位置にいる「未来のダニー」によって送り込まれたことが判明しました。

 しかし、肝心なそのダニーとの出会いのシーンは描かれていたけど、その後成長したグレースが同じく成長したであろう人類側のリーダーであるダニーを守るくらいしか具体的な接触シーンがなく、過去作に比べて謎が深まる展開となりました。

 また、数少ない未来の描写シーンでも触手みたいのが生えたターミネーターがうじゃうじゃ現れて襲ってきます。

 しかしこの敵は、今作における「Rev-9」と、どんな関係を持っているかまでは分かりませんでした。

 同じタイプなのか、それともRev-9が潜入型に特化していただけなのか?

 そしてスカイネットに変わる新しい人類の敵として、リュージョンと呼ばれる敵が台頭してきましたが、それに関する説明は意外とあっさりとしてたもので、実態が掴めません。

 また強化人間であるグレースも、かなり最初の方で自分はターミネーターを倒す為に「短期決戦に特化しているタイプ」と言っていることから、他にも長期戦タイプなど色々な種類の強化人間が存在すると考えられます。

 しかし、他のタイプが映画に出てきたことは一度もなく、そもそもターミネーター以外を相手にする機会が未来では無いのでないのか?と考えれば、タイプとして存在しても短期型以外は実用的ではない可能性が高く、実質的に存在しないと考えられます。

 

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T-800がほとんど空気

 

 そしてターミネーターと言ったら、T-800、ジョンコナー、液体金属、の三拍子が揃ってスタートラインに立てると言っても過言ではない。

 しかし、もう一人の主人公であるT-800が登場するのはかなり後半で、しかも人間の気持ち理解すると言うことを、事前に備えてくれていると言う親切設計でした。

 さらに言えば「カール」と言う名前を使って生活しており、明確にターミネーターが名前を持つのは、「サラーコナークロニクルズ」以来の気がします。

 今作のT-800はジョンコナーを殺した後に出会った夫婦と円満な生活を送るなかで、人間の気持ちとりわけ愛を理解して、ジョンコナーを殺してしまったことへの後悔を募らせています。

 多分、ターミネーター2のT-800がその場に居たら、サラ・コナーと一緒にボコボコにしていたでしょう。

 そんなわけで自分の過去と向き合う為に、登場して間もなくサラ・コナー達と協力関係を築き、迫りくるRev-9を倒すことに死力しました。

 一つ疑問なのは、Rev-9を一度も見たことがないのに敵の情報を特段グレースたちから聞いてないところです。

 カットされたシーンでは聞いているのかもしれませんが、かなり急ぎ足で展開が進むので、何となくその場の流れで理解していることにしてしまったのかもしれません。

 

  

新キャラのターミネーターRev-9が面白い

 

 さらに今回から初登場したRev-9は、スカイネットが存在していない未来からやって来た、ターミネーターです。

 特徴的なのは、ジェネシスのT-3000と同じく笑顔を自然に作る事が出来て、より人間と機械との間を曖昧にしています。

 さらに分離する事が可能となっていて、液体金属のRev-9と実体化したRev-9の二人でダニーやグレース達に襲い掛かります。

 しかし、分離したRev-9は若干弱くなっているイメージが強かったです。

 明確に、分離したことでデメリットがあるとは言われていませんが、片方は液体金属では無くなるので対処がしやすくなってしまいます。

 映画の中で終始乗り物に乗って襲ってくることが多く、ヘリやトラックはもちろんのこと、監視カメラやUAVを使って来たりと、その捜索・追跡手段は過去最大級とも言えるでしょう。

 さらにジョークも堪能で一般人では到底気づかないようなリアルさも出すことができ、存在の脅威レベル高さを垣間見ることが出来ます。

 また犬のような四足歩行で移動することもあり、二足歩行の人間では出せないようなスピードで追跡してきます。

 攻撃や移動手段すらも囚われない、まさに殺すためだけに存在しているターミネーターを見事に体現をしてくれました。

 

1作目のオマージュが散見された

 

 未来から来た強化人間のグレースはダニーを守るために、彼女の勤める工業に現れた際にショットガンを隠し持っていました。

 一方でダニーの父親に変身したRev-9は、その姿に騙されて近づいて来たダニーをハンドガンで射殺しようとしましたが、同じタイミングでグレースがショットガンを撃ってそれを阻止します。

 これは、1作目のカイル・リースがサラ・コナーを助ける際に、T-800に向かって盗んだショットガンを撃つシーンとかぶります。

 ターミネーターは、ショットガンとの縁が深く、大抵ショットガンが多くの場面で使われます。

 アメリカでは、ショットガンの方が馴染みが深いからかもしれませんが。

 また、映画の最後にはグレースが死んでしまいますが、これもカイル・リースの死と繋がります。

 その死も、自分の体内からRev-9をショートさせる為に必要なコアを取る際によるもので、カイルも自ら作ったダイナマイトをターミネーターに仕掛けて、爆発の過程で死んでいます。

 あえて、ジョン・コナーを殺したり冒頭と最後を1作目に寄せたりしたのは、歴代の映画イメージを払拭して新たなターミネーターとして出発するという意味合いを持たせてきたのかな思いました。

 

終わりに

 

 できれば新しい次回作が出てほしいと思うところですが、肝心なアーノルド・シュワルツェネッガーさんが今作を最後にする(ただし必要とされれば、やるかもしれない)と言っています。

 ジェネシスの時も次回作を中止させられたので、軽くショックを受けましたが、今作は出来れば続いてほしいです。