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食べ方で体重が決まる「食べ方の科学」

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途中から遅く食べると太らない?

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 研究結果によると、時間をかけて食べると摂取量が少なくなるようだ。

 それは脳が実際より多く食べたと受け取り、消化の時間もそれだけ長くなるとされている。

 その説を応用して、ペニングトン生物医学研究所のコービー・マーティンは、太りすぎの参加者を集め、三種類の速さでランチを摂ってもらった。(1)

 「いつもと同じ速度」・「いつもより遅い速度」・「いつもの速度で食べ、途中から遅い速度にする」という三種類である。

 すると結果は「遅い速度」で食べる場合、男性は食べる量が減ったが、女性は特に減ることはなかった。

 「いつもと同じ速さで食べ始め、途中から遅くする」では、男女ともに食べる量が大幅に減った。

 しかも、「いつもの速度」と「遅い速度」の組合せは、初めから遅い速度で食べるよりも効果的だった。

 いつも通りの速さで始めて、途中からひとロずつ味わいながら食べる、少ない量でも食欲を満足させられるのだ。

 

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映像を見ると太るワケ

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 実は食べている最中にほかのことに気を取られ、食べ物から注意がそれていると、食べる量が多くなる。(2)

 ある研究で、映画館で人が映画を見ている間に食べるポプコーンの量が調べられた。

 映画に夢中になっている人の消費量はかなり多めになった。

 別の実験では、面白い話を聴きながら食べている人は、黙って食べている人より15%も食事の量が多かった。

 食事の間にテレビを見る、雑誌を読む、おしゃべりをするなどで気が散っていると、人はつい多く食べすぎてしまう。

 

小さい容器が痩せさせる?

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 あなたが食べる量は、器やスプーンの大きさにも影響されるだろうか?

 ブライアン・ワンシンクは友人たちをパーティーに招き、ひそかに実験をおとなった。

 彼は客に1L入りの深皿あるいは、2分の1L入りの深皿を大きなスプーンあるいは小さなスプーンを渡し、アイスクリームを好きなだけ自分ですくい取ってもらった。

 そして客が1さじすくったところで「待った」をかけ、アイスクリームの量を測った。

 すると大きなスプーンを渡された客は14%も、大きな皿を渡された客は32%も、それぞれ多めにすくっていたのだ。

 ペンシルヴェニア大学のアンドリューゲイアーは、この効果が「アイスクリーム」や「パーティー」という環境に限らないことを証明した。(3)

 彼らは粒々のチョコレートを入れた深皿をアパートの廊下にある台に乗せ、傍らにスプーンを置いて「このスプーンですくって、お好きなだけどうぞ」と書いたカードを添えた。

 そのスプーンの大きさは、日によって小さじの日もあれば大さじの日もあった。

 すると、大さじのスプーンを置いた日はチョコの減り具合が2倍になったのである。

 というわけで、減量を目指すなら、あなたが使う食器やスプーンは小さめにした方が良さそうだ。

 ただし、2014年のメタ分析(4)では、皿のサイズは微妙に食事量に影響するが、実験ごとに結果の食い違いが激しいく、また2015年レビュー(5)を見ると、皿のサイズによって大体40〜225kcalの違いが出るが、全体として研究の質が低いくく、信頼しづらと言う結果になっている。

 そんな訳で、「物は試し」でやってみるのは良いかもしれなが、劇的な効果は期待できないだろう。

 

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小分けは意味なし?

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 スーパーなどは、「ダイエットパック」と称して小さな袋入りの菓子やチップス類を売り出し、これなら量が少なく食べすぎを防げると宣伝している。

 だが、その効果は本当にあるのだろうか?

 それを確かめたのが、オランダのティルブルフ大学の研究グループだった。(6)

 彼らは、参加者を2つのグループに分け、片方にチップスの大袋を2袋、もう片方にはダイエットパックを9袋渡し、食べながらテレビを見てもらった。

 その前に全員が鏡の前で体重を測り、“ダイエット・モードに入った事を確認する。

 いざ実験を始めるが、その結果は、なんとダイエットパックを渡された参加者の方が、単に大袋を渡された人たちの2倍も食べていたのだ。

 なぜならダイエットパックを渡された参加者は、小分けにされているだけで安心してしまし、自制心を働かせる必要はないと感じて、結局は沢山食べてしまったからだ。

 

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終わりに

  

 まぁ小手先のテクニックに思われますが、意外と小さな習慣が体に大きな影響を与える事もあるわけです。

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参考文献

・(1)R. B. Stuart (1967). 'Behavioral Control of Overeating'. Behavior Research and Therapy, 5, pages 357-65.
・C. K. Martin, S. D. Anton, H. Walden, C. Arnett, F. L. Greenway and D. A. Williamson (2007). Slower Eating Rate Reduces the Food Intake of Men, but Not Women: Implications for Behavioural Weight Control'. Behaviour Research and Therapy, 45, pages 2349-59.
・(2)B. Wansink and S. Park (2001). 'At the Movies: How External Cues and Perceived Taste Impact Consumption Volume'. Food Quality and Preference, 12 (1), pages 69-74.
F. Bellisle and A. M. Dalix (2001). °Cognitive Restraint Can Be Offset by Distraction, Leading to Increased Meal Intake in Women'. American Journal of Clinical Nutrition, 74, pages 197-200.
・(3)B. Wansink, K. van Ittersum and J. E. Painter (2006). 'Ice Cream Illusions: Bowl Size, Spoon Size, and Self-Served Portion Sizes. American Journal of Preventive Medicine, 31 (3), pages 240-3.

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov


・(6)A. B. Geier, P. Rozin and G. Doros (2006). 'Unit Bias. A New Heuristic that Helps Explain the Effect of Portion Size on Food Intake'. Psychological Science, 17, pages 521-5.
R. Coelho do Vale, R. Pieters and M. Zeelenberg (2008). 'Flying Under the Radar: Perverse Package Size Effects on Consumption Self-Regulation'. Journal of Consumer Research, 35, 3, pages 380-90.