身近な日常を心理学する

日常の疑問を調べて心理学的に解説するブログ

もしかしたらいつか使える?色々な心理学研究#4

f:id:dokusyono:20210719094136j:plain

 

 

習い事を長く続けるコツ?

f:id:dokusyono:20190925163639j:plain

 習い事を始めるときに、どうすればきちんと習慣化できるのでしょうか?

 カナダにあるヴィクトリア大学のネイビン・コーシャルは、あるスポーツジムに新規加入した会員に対して約3ヵ月間の調査を行いました。(1)

 新規会員の平均年齢は47.4歳かつ70%が女性で、コーシャルが調べたところ、スポーツジムにきちんと通って運動の習慣を身につけるには、最低6週間にわたり、少なくとも週に4回は運動する必要があるとわかりました。

 とりあえず週に4回行わないと習慣にはならないようです。

 さらにコーシャルによると、習慣を形成するには「本人が楽しめること、難しくないこと環境が快適であること、そして一貫していること」が重要なようです。

 毎日その時刻に始め習い事をするときには、週に1回ではちょっと少ないかもしれません。

 書道でも、楽器演奏でも、ダンスでも、英会話でも、何かを学ばうと思ったら、週に4回以上のコースやプランを選びたいものです。

 また、習い事を苦痛に感じると習慣化できません。

 最低でも週に4回は行うべき習い事が苦痛になってはいけません。あくまでも楽しみながら続けるのがポイントです。

 少しやさしめのコースや簡単な課題・訓練を選んで、ラクにできることからスタートしましょう。

 いきなり高度なことをするとうまくできずに、諦めたくなってしまうからです。

 

初対面で好かれる方法?

f:id:dokusyono:20190913132046j:plain

 初対面の人と会うときには、あらかじめ質問をたくさん用意しておくと良いでしょう。

 

 ハーバード大学のカレン・ファンは、互いに面識のない398名に、199組のペアを作らせました。(2)

 そして、「お互いによく知り合うことが目的です」と伝え、5分間自由におしゃべりさせたのです。

 ただし、ランダムに選んだペアの一人には、次のどちらかの指示を出しておきました。

 「少なくとも9つの質問を自分からしてあげてください」または「自分からする質問は、多くとも4つまでにしてください」と伝えました。

 そして5分間のおしゃべりが終わったところで、ペアで何も指示されなかった人に、相手に対する好意を7点満点で尋ねてみました。

 すると、たくさん質問するほど、相手に好かれやすくなることがわかったのです。

 人に好かれることは、そんなに難しくありません。

 最初に自分からちょっとだけ質問して水を向ければ、後は相手が勝手にしゃべってくれます。

 さらに、相づちを打ったり、会話を広げたりすれば、それだけで相手に好かれます聞き上手ほど好かれる」というのは本当のことです。

 

相手が大きく見える理由?

f:id:dokusyono:20190831102722j:plain

 米国ニューヨーク州にあるコロンビア大学のアンディ・ヤップは、強気な人と弱気な人に自分と同じ性別の人物の写真を見せて、身長と体重を推測してもらいました。

 実験参加者の推測と、写真の人物の実際の身長と体重の差を測定し、どれくらいのズレがあるのかを調べてみたのです。(3)

 たとえば、実際は身長が172センチなのに177センチと見積もったり、65キロの体重を70キロと見積もったりすれば、相手が大きく見えてしまっていることになります。

 調査の結果、強気な人は相手を「実際よりも小さく」、弱気な人は相手を実際よりも大きく」見やすい傾向があることがわかったのです。

 次にヤップは、参加者と写真の人物を実際に対面させ同じように身長と体重を推測させました。

 結果はやはり同じ。

 弱気な人は、どうも相手を大きく見てしまう傾向があると言えるでしょう相手が大きく見える」ときは要注意です。

 そうしたときは心が弱気になっているという証拠。お茶を飲むなり目を閉じるなりして、心を落ち着けてください。

 

復讐されるならいつなのか?

f:id:dokusyono:20190822181340j:plain

 私たちはどうも気に入らないことがあると、仕返ししてやろうという気持ちになるようです。

 実際にはどれくらいの人が復讐を実行するのでしょうか?

 オランダにあるティルブルフ大学のマージェ・エルスホウトは、国民全体の代表的なサンプル1767名に、どれくらい復讐するかを尋ねてみました。(4)

 すると、なんと37.6%の人が実際に復讐することがわかったのです。

 約4割です。

 ただしエルスホウトによると、復讐する人は相手にされたことをそのままやりかえすのではなく、別の方法で復讐することが一般的であるとわかりました。

 たとえば、悪口を言われたら、自分もどこかでその人の悪口を言うのではなく、相手の車にこっそりと傷をつける、などを行っていたのです。

 また、復讐を決意しても、1分以内に実行することはあまりないこともわかりました。

 1番多いタイミングは数日後で復讐したくなった人の64.7%は、復讐するタイミングに数日後を選びました。

 「一週間以上待ってから」という人も多く、48.2%にのぼりました(複数の復讐についての回答なので、合計の数値が100を超えています)。

 もし誰かの気分を害するようなことをしてしまったら、しばらくの間は身の周りに気をつけていなければなりません。

 それよりも、普段の人付き合いにおいてなるべく相手に気を遣ったほうが良いでしょうね。

 できるだけ人から好かれるよう、言動に注意していれば、怯えずにすみます。

 

見られていると悪さをしない?

f:id:dokusyono:20190924121644j:plain

 米国ノースカロライナ州にあるイースト・カロライナ大学のジョン・コープは、どうすれば身障者用のスペースに、健常者が駐車しないようになるのかを考えてみました。

 コープは、まず大きなスーパーマーケットにある4つの身障者用の駐車スペースで観察を行いました。(5)

 午後4時~6時、あるいは午後4時半から6時半を観察の時間に当てました。

 それらの駐車場では、身障者用の駐車スペースの地面に、黄色の身障者マークが描かれていました。

 けれども、違法駐車は69.3%にのほりました。

 身障者用のスペースに駐車していく人の約7割が健常者でしたが、これでは身障者用のスペースとは言えません

 コープは、身障者用マークが地面に描かれているため、見えにくいのではないかと考えました。

 そこで、1.4メートルの看板を地面から垂直に立ててみたのです。

 しかしそれでも違法駐車率は57.3%と、あまり変わりませんでした。

 身障者用のスペースに駐車していく人たちは、マークに気づいていなかったのではありません。

 約6割の健常者が身障者用のスペースだと知っていながらもその場所を奪っていたのです。

 そこでコープは、身障者用のマークに加え、「このスペースは、意識の高い市民たちによって監視されいます」という文章を掲示してみたのです。

 すると、どうでしょう違反駐車率は27.1%まで激減しました。

 それでも約3割の健常者は身障者用スペースに停めてしまうのですが、とりあえずは成功と言えるでしょう。

 

終わりに

 

 あと、宜しければ⇩ポチッとお願いします。

心理学 科学ブログ・テーマ
心理学

 

にほんブログ村 科学ブログ 科学ライフへ
にほんブログ村

 

立ち読み本屋 - にほんブログ村

こんな記事も読まれています

www.ryousyototatiyomi.com

www.ryousyototatiyomi.com

www.ryousyototatiyomi.com

 

 

 

参考文献

・(1)Kouchaki, M., & Smith, I. H. 2014 The morning morality effect: The influence of time of day on unethical behavior. Psychological Science ,25, 95-102.

・(2)Huang, K., Yeomans, M., Brooks, A. W., Minson, J., & Gino, F. 2017 It doesn't hurt to ask: Question-asking increases liking. Journal of Personality and Social Psychology ,113, 430-452.

・(3)Yap, A. J., Mason, M. F., & Ames, D. R. 2013 The powerful size others down: The link between power and estimates of others' size. Journal of Experimental Social Psychology ,49, 591-594.

・(4)Elshout, M., Nelissen, R. M. A., van Beest, I., Elshout, S., & van Dijk, W. W. 2020 Real-life revenge may not effectively deter norm violations. Journal of Social Psychology ,160, 390-399.

・(5)Cope, J. G., Allred, L. J., & Morsell, J. M. 1991 Signs as deterrents of illegal parking in spaces designated for individuals with physical disabilities. Journal of Applied Behavior Analysis ,24, 59-63.