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「感想/書評」【ロスの精神科医が教える 科学的に正しい 疲労回復 最強の教科書】日々の悩みを解決したい時に使うべき

 

 

 

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著者・書籍情報

 

 著者:久賀谷亮

 イェール大学医学部精神神経科卒業。アメリカ神経科医学会認定医。日本で臨床および新契約の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、同大学で臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年従事する

 その他の著書に【最高の休憩】がある。

 

 書籍:【ロスの精神科医が教える 科学的に正しい 疲労回復 最強の教科書】

 発売日2019/8/15

 逐一論文を参照しながら、日々の生活で行き詰った時の対処法をいくつかの章に分けて幅広く述べている。

 

 

 

どんな人にお勧めか?

 

 「仕事の事で頭がいっぱいだ!」

 「ストレスから逃げられない」

 と言った考えを持っている方にはオススメとなっている。内容がスラスラと読めるので普段は本を読まない人でも最後まで通して読める、そんな一冊だ。

 

脳を空白にする

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 人は一日に5万個にも及ぶ考えの8割はネガティブだと言われています。

 しかし、私達は将来を厳しく見積もる事で慎重になり生存のチャンスを上げてきました。

 例えば、カーネギーメロン大学のシーフらは、HIVテストを受ける50人の被験者に、もし結果が陽性だったらどれぐらい辛いかを予測させる実験を行いました。また実際に結果が「陽性」だった人は、結果から5週間後、辛さのレベルを予測値と比較させる試みを行いました。その結果、検査前の平均予測値は94.7だったが、陽性が判明したのちには77.6であることが分かりました。

 つまり、我々は実際の辛さを2~3割程厳しめに見積もっている事が分かります。

 しかし、現代における悲観的な見積もりは必要以上に不安を煽る事になります。脳から空白のスペースを奪い疲弊させます。だからなるべく楽観性を高めて予防するのが得策です。

 事実、ストレスに強い人は性質について研究すると楽観性がとても高いのです。ベトナム戦争における2000人以上のアメリカ人捕虜を37年間に渡って追跡した研究でも確認されています。

 

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「まいっか」を口癖に 

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 「まいっか」や「しょうがない」と言った言葉は一見敗北宣言のように聞こえますが、この積極的な受け入れ、つまり自分ではどうにもできない「完璧」とのズレを修正する言葉です。

 私達は常に「完全」とか「完璧」など不可能であると理解していも、過度に追及してしまいます。この時の脳では帯状状皮質という奥深い構造物が関係していると分かっています。そして完全を求めすぎると脳が全力稼働し、バーストします。

 完璧主義の人が理想と現実にギャップを感じると、うつになったり自尊心の低下が起きたりするということも分かっています。だから「まいっか」を口癖にしてある程度の事は受けれられうようにしましょう。

 

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仕事と自分を切り離す

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 サードプレイスとい言葉をご存じでしょうか?

 スターバックスがそれを目指しているのですが、家と仕事場以外の心を許せる場所の事です。これは1980年代にアメリカ人レイ・オルデンバーグが提唱したとされています。

 サードプレイスは、仕事とも家とも違う人間関係があるところがおすすめです。そこでのソーシャルコネクションは長寿やメンタルヘルス、幸せに作用するともいわれています。

 450人以上の救命救急医についてのドイツの研究では、女性医師はストレス下で「逃げる」という方法を男性医師より多く行うとともに、ストレスを発散する為に必要な時は逃げて他人に助けを求める傾向がありました。

 

  北コロラド大学のソーカップは、「チャットルーム」などのオンライン、あるいはバーチャルのサードプレイスの心身への効果を唱えています。

 

一日のスケジュールの2割は空白にする

 

 仕事で押しつぶされている人の大半は、睡眠が十分に摂れていません。仕事が忙しくて睡眠を削る。ストレスに押しつぶされて、脳が忙しく眠れなくなる。

 イギリスの労働者のデータでは、仕事後にも仕事の事を考えてしまう人が8割という高いレベルでした。

 大分大学などの500万人以上のデータによるメタ解析によると、6時間未満の睡眠は死亡率上と関係する事も分かっています。

 仕事が忙しい人は、睡眠から逆算して一日をスケジューリングして見てください。さらに一日の中で必ず「空白」の時間を設けましょう。

 スマニア大学のバートレットらが、職場でのマインドフルネスの効果を検討したメタ解析によれば、ストレス、不安、睡眠など、健康全体の改善が認められました。

 

通りすがりの人の幸福を望む

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東北大学院大学の大竹らは2006年、70人以上の女子大学生を調査した結果、一週間の親切な行動が幸福度を上げることを報告しました。

 さらには27の研究、4000人以上の対象者に基づくメタ解析でも、親切は軽度から中程度の幸せを上昇させる効果があることが確認されています。

 

 ボランティア活動は人の幸福度を上げます。その効果は特に、30代を過ぎてから顕著になり、サウサンプトン大学のタバサムらのデータから分かっています。

 ブリティッシュコロンビア大学の調査によると、人は自分にお金を使うより、他人にお金を使った方が幸せになれることが分かっています。

 もちろん自分をケアせずに他人に与えてばかりいるのも問題ですが、他人に期待したり見返りを望んでばかりいるのではないく、本当は他人にあたえることで人は幸せになるということです。

 実はほんの1、2分だけ見知らぬ人とすれ違う時にその人の幸せを望むと、その間に幸福度が上昇したという研究結果があります。

 些細な事でも相手を思いやると幸福度は上がるようです。

 

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本を読んだ感想

 

 著者の本を読んだのは「最高の休憩」と併せて二冊目になるが、今回もかなりライトで分かりやすく、さらに論文を使いながらも日常にフォーカスした内容であった。ちょっと何かに困った時は役に立つ相棒になるのではないだろか。

 しかし、ライトな内容だけに読んだら即解決するとまでは言い切れないので、その時はより専門的な本を読んだ方が良い。

 ケースバイケースで上手く使い分けて行くのが、最善だと思われる一冊だった。

 

併せて読みたい記事はこちら!!

 

www.ryousyototatiyomi.com

 

 

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終わりに

 

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