立ち読み本屋

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科学で見る、簡単なやる気の出し方

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  腕組をする、筋肉を緊張させる、背筋を伸ばして坐る。すると困難に遭遇しても、いつもより長く耐えられるようになる。

byリチャード・ワイズマン博士


 

 

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禁酒プログラムの失敗

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  アルフィ・コーンは自分の著書の中で、やる気を出す為に報酬を設定して起きたマイナスの効果の具体例を数多く上げいている。

 例えば、ある研究では、禁煙を試みた1000人以上について追跡調査がおこなわれた。研究者は喫煙者を集めて、二つのグループに分け、全員に禁煙の為の八週間プログラムに参加してもらった。

 片方のグループには、様々なプレゼントが用意され、マグカップなどが配られ逆に対照グループでは何も渡されなった。

 最初のうちは、プレゼントグループの方が意欲的に取り組んでいた。ところが、一年後にはプレゼントを与えられた参加者の方が、対照グループより喫煙に戻りやすかった。

 別の研究では、ヴァ―ジニア工科大学の心理学者E・スコット・ゲラーが、車の運転者にシートベルトを習慣づけさせる為に考案された28種の方法について、調査が行われた。

 60年間に渡る延べ25万人のデータを調べると、現金やプレゼントを与えてもシートベルトを着用させる効果は極めて低いと結論した。

 

報酬を貰うと仕事になってしまう

 

 1970年代に心理学者のエドワード・デシは「ソマ」というパズルで実験を行った。

 参加者を集め、30分間ソマ・パズルをしてもらった。始める前に、参加者の半数にはパズルを解いたら報酬を出すと話し、もう半分には何も約束しなった。

 30分後にデシは参加者に制限時間が来たことを伝えた。そしてデシは、「私はこの部屋からいなくなる」と言って一時的に実験室からでいった。

 デシは参加者を10分の間一人きりにして、その間は参加者はソマをやる続けることも可能だった。

 調べたいのは、報酬を約束された者はパズルを楽しくないかのように行動し、報酬を約束されなった者はパズルが楽しいかのように行動するかどうかだった

 実験結果はパズルその物に対する力量とは関係なく、報酬を約束された参加者は、部屋に一人きりになった時もパズルをしていた割合が遥かに高かったことが分かった。

 

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運動しないで痩せる方法

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 肥満の割合は、世界的に増加している。1960年代には、アメリカ人の15%が太り気味と見なされていた。

 2003年にはその数字が34%近くになり、なんとアメリカの青少年の17%が肥満と判断された。

 太り過ぎは様々な健康障害につながる可能性がある。とりわけ、心臓病、2型糖尿病、ある種のガンの原因になりやすい。

 そこで低カロリー・ダイエットの提唱者は約束する、簡単に出来て速い減量方法を。

 低カロリー・ダイエットは短期的な効果は目覚ましい。いくつかの研究で、このダイエットを行ったことで、余分な体重の8割を減らしたという結果がある。

 ところが、追跡調査をしてみると3年後には大半の人が元の体型に戻っていた。

 

 

テレビを見ながら食べると太る 

 

 ある実験で研究者は、フレンチレストランのスタッフに顧客の「太り気味」と「普通」の、2通りの体型で分けてもらった。

 そして食事の最後に、ウェイトレスがパイの皿を手にして客のテーブルに近づき、デザートはいかがでしょうかと声を掛ける。

 普通の体型の客も太り気味の客もそれぞれにデザートを注文したが、太り気味の客は目の前に出されたパイを注文する割合が極めて高かった。

 もし、減量を考えているならシャクターの理論が役に立つ。

 体が自分自身に訴えかけることに注意を傾け、体内からの要求を大切にするべきだ。ケーキを注文する前に、「自分は本当にお腹が空いているだろうか?」と自問してみよう。

 健康に良くない食品を視界から遠ざけ、自分を惑わせる光景が目に入らないようにする。

 そして食べている間は、注意力を自分自身からそらせる光景が目に入らないようにする。

 つまり、食べながらテレビを見たり、音楽を聞いたり、何かを読んだりしないこと。かわりに自分の注意を食事そのものに集中させ、一口づつゆっくり間で食べる。

 それが出来ない場合には、食事の間だけ鏡の前で食べる。箸の代わりにナイフとフォークを使くか、利き手と逆の手でたべるなどを実行してみよう。

 スリムな人は体の信号を手掛かりにする。胃袋が空腹を訴えたら食べる。だが、太り過ぎの人は、食べるかどうかの判断を外的な信号に求めがちだ。

 

習慣から抜け出す

 

 ハーバード大学のベン・フレッチャー教授は、減量を希望する人を集めて、無作為ににいくつかのグループに分けた。

 あるグループは、ひと月のあいだDSDを実行する。

 参加者は、健康的な食事やエクササイズを勧められたわけではない。教えられたのは、考えや行動の仕方を変えるようにという事だった。

 いつもより早く寝る、携帯電話の電源を一日オフにする、などである。

 片や別のグループは、何の指示も受けずに、自分の思い通りの食事をした。

 数カ月の間参加者を追跡調査した結果、DSDが減量に効果があることが分かった。

 さらに同じ方法が禁煙や就職活動にも効果があると判明した。

 喫煙や食べ過ぎなどの望ましくない行動は、自分が習慣の動物であるかのように行動した結果生まれる

 もっと柔軟に行動するように指導されると、人は自分の全く違う目で見るようになる。

 そして何も考えずにそれまでの行動パターンをくり返すだけの状態から抜け出し、自分の人生を自分の手で切り開けるようになる。

 

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パソコン画面の高さで、やる気が変わった

 

 1980年代にテキサスA&M大学のジョン・リスキンドは、人が同じ姿勢を長時間続けていると、どんな影響が出るかを調べた。

 リスキンドは参加者のグループを二つに分けて、それぞれが違う姿勢になってもらう。

 あるグループは、背中を曲げて顔をはうつむき、前かがみの姿勢。別のグループは、背筋を伸ばし顔はまっすぐ前を向いた姿勢である。

 この姿勢を三分間とった後、参加者は別の部屋で幾何学的なパズルを解くように言われた。

 出された問題は殆ど解決不可能であり、参加者がどれくらい粘るのかを見た。

 実験結果をまとめた「勝利を導く姿勢」の論文によると、背筋を予めの伸ばした姿勢をとった被験者は、前かがみの姿勢をした被験者より2倍も多く粘ったようだ

 さらに最近では、パソコンに向かって複雑な問題を解くように頼んだ。半数の参加者にパソコンのモニターの位置を低くして前かがみになるよう仕向けた。

 別の参加者にはモニター位置を高くして、背筋を伸ばして見られるよにした。

 するとここでも、背筋を伸ばした人の方が問題に長時間挑戦し続けた。

 

終わりに

 

 結論としては、姿勢を正して仕事したいなら、スタンディングデスクを買いましょう。

 

 仕事が出来る人ほどシンプルなルールを採用していて、マルチタスクをするほど生産性がさがる理由が知りたい方は、下記の併せて読みたい記事をクリックしてください。

 

 この文は「その科学があなたを変える」から大部分を引用と参考にして制作されています。

 

 

 

 

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