立ち読み本屋

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少し振る舞いを変えて、怒りや痛みを抑えられる動きの科学

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 穏やかであるかのように振舞えば、あなたはたちまち穏やかな気分になる。

byリチャード・ワイズマン


 

 

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強そうなポーズで痛みに強くなる

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 まだ実験に倫理観がそれほど必要でない時代に、ダートマス大学のジョン・ラゼッタとそのチームが行った面白い実験がある。

 それは集めた被験者に電極コードを繋げて電気ショックを流す実験を行い、その他にも発汗センサーやストレスレベルを継続して測定するものだ。

 被験者に何度か電気ショックを与えて、その苦痛を1~100点数で度合いを調べたのだ。その後、休憩を挟んで、もう一度同じ実験を行う。

 しかし、一回目との違いは痛くても痛くない「フリ」をしてもらい、自分があたかもリラックスしているような体制をとってもらった。

 すると結果は、二回目の方が痛みに対する点数が一回目より下がった。

 この研究に注目したトロント大学のヴァネッサ・ボーンズ達は、エクササイズの健康調査と題して似たような実験を行った。

 集めた被験者には胸を突き出して強そうなポーズと、体を丸めた弱そうなポーズをしてもらった。

 そして腕に止血帯を巻いて、どれくらい痛みに耐えられるのかを見た。

 結果は強そうなポーズをした人の方が、より長く痛みに耐えられていた。

 自分が強くて力のあるような行動は、不快な感情を避けられる。

 頑張れと励ますときに「胸を張れ」と声を掛けるのは、あながち間違いではない。

 

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穏やかに振舞えば怒りは静まる

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 アイオワ州立大学の心理学者ブラッド・ブッシュマンはいくつか実験を行い、気持ちが穏やかであるように行動すると、怒りが和らぐとことを実証した

 実験では、学生を二グループに分けて穏やかなゲーム、暴力的なゲームをプレイしてもらった。

 ゲーム終了後に、また別のゲームをプレイしてもらったが内容は「見えない敵と戦い、自分が勝った場合には、好きな音量を流して他の敵を粉砕してもよい」といものだ。

 結果、暴力的なゲームをプレイした学生の方が、より大音量を選んで敵を粉砕したが、穏やかなゲームをした学生は小さく短い音量を選んだ。

 怒りを鎮める方法を教えるセミナーでは、攻撃的な人間であるかのように行動すれば、怒りは静まると教えるが大きな間違いだ。

 それよりかは、はるかに手っ取り早いのは、自分が穏やかな人であるかのように振舞うことだ。

 

パニック障害を「解釈」で和らげる

 

 世界人口の約5%が、パニック障害を体験している。症状は深刻で、予告なしに胸に激痛が走り、汗がどっと吹き出し、過呼吸状態になったりする。

 医師や精神分析学者は、この発作を抑えるために色々な薬品を投与しているはこの症状を比較的に簡単に抑えることが出来る。

 考えるのはスタンリーシャクターの理論で、感情体験は二段階あると証明した。

 一つは、ある出来事や思考が、あなたの体に行動を促す段階。

 例えば、銃声が聞こえると、とっさに手のひらに汗がにじみでること

 二つ目は、あなたが辺りを見回して、自分の体がなぜそんな行動をとったのか探ろうとする段階。

 例えば、銃声の音でも「普通の道で聞いた時」と「遊園地の射的場の前で聞いた時」では、不安の感じ方が違う。

 このシャクターの理論を1990年代に、オックスフォード大学の心理学者デビッド・クラークがパニック障害に対する実験で使用した。

 

意識を変えただけで成果が出た

 

 クラークはパニック障害の傾向がある被験者を集めて、自分の体に生じた生理的な変化に対して、見方を変えるように指示した。

 例えば、突然心臓がドキドキして呼吸が激しくなっても、それは単に自分の体が少しばかり焦っているだけだと。

 失神してしまう人には、血流が脳から腫瘍筋肉へ向かうためだが、実際には血圧が上がるので失神しなくなると説明して、不安を和らげた。

 結果、クラークの実験は驚くほど成果を上げた。

 体に生じた生理的変化に対する見方を変えることが、リラクゼーション・セラピーや薬以上の成果を上げた。

 そして受験や入社面接、人前で話すことや病院に行くことに過剰な恐怖心を抱く人たちの治療にも活用された。

 その際に、自分の体が過剰反応を起こす理由は「アドレナリンが少しばかり増えた方が、人前や面接に効果がある」や「試験で緊張する事は、集中力を高めるのに役に立つ」と考えることだった。

 

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顔の表情とうつ病

 

 鬱の人は、気分が沈んで朝ベットから起き上がれない事がある。

 だが、ベットから長い間起き上がれずにいるため、気分が沈んでしまう可能性もあるのではないか。

 大規模におこなわれた調査で、じつはその通りだという結果がでている。

 臨床心理学者達は顔の表情とうつ病の間にも同様な関係があることを発見した。

 一例として、ピッツバーグ大学のジェシー・ヴァン・スウェリゲンは、顔面麻酔の患者を集めて、笑顔を作れる度合いとうつ傾向の度合いを計測した。

 すると、顔の表情が動かない患者ほどうつ傾向が深刻だった。

 同様に、皮膚科医のエリック・フィンジーは、しわ取りに効果のあるボトックスを顔に注入すると、悲しみに結びつく表情が抑えられて、うつ病の軽減に繋がると考えた

 そして、実際にそうだった。うつ病の女性に9人にボトックスを入れたら、追跡調査でうつ病の徴候が消えている事が確認された

 ハイデンベルク大学のザビーネ・コッホとそのチームは、うつ病とダンスにの影響力について調べた。

 うつに悩む参加者を集めて、ビートのきいた曲に合わせて踊ってもらった。

 対照群として、ただ同じビートの聞いた曲を聞くだけと自転車を漕ぐグループを作った。

 結果は、どのグループも実験後に気分が改善されたが、ひときは明るくなったのはダンスをしたグループだった。

 

終わりに

 

 気分を改善した時にもっとも時間と手間が掛からない方法、それは普段の振る舞いを少し変えるだけです。

 

  ハーバード大学が教える本当の自分を見るめる心理テストや、自然がメンタルも改善する理由などを知りたい方は、下記の併せて読みたい記事をクリックしてください。

 

この文は「その科学があなたを変える」の大部分を引用と参考にして作成されています。

 

  

 

 

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