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生涯を左右する「信頼」と「愛情」の重要な関係性を科学的に見る

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 ぜひ直感を信じてほしい。直感が絶対に正しいとは限らないが、正しいことが多い。この事実だけでも、直感を考慮すべき根拠となる。

byデイヴィット・デステノ


 

 

 

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愛と信頼は、どう関係するのか

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 根本的に、どんな恋愛や結婚も持ちつ持たれつである

 よい関係と悪い関係を分けるのは、二人の間の相対的なバランスだ。

 数十年に及ぶ研究や数百年に渡って培われてきた常識から、二人のコストと利益が大体同等な関係が、最も満足できて長続きするらしいと分かっている。

 コストと利益のバランスが正確にどこで崩れるかは、あまり重要ではない。

 パートナーのどちらかが収入をより多くもたらし、もう一人が家族の世話をより多くするかもしれない。

 どちらかが相手の心の支えになり、もう片方は資産管理の手腕を発揮するかもしれない。

 二人の関係を長続きするには、相手が高く評価する利益を与え合うことだ。そして、主観的に見て受け取る利益と支払うコストが同等らなば、その関係は順調に進む。

 恋愛から得られる喜びをこう描写すると、やや冷たくドライな感じがするかもしれないが。

 

信頼の重要性

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 信頼は、コストと利益を事細かくたどる必要性を取り除き、長期的な関係を築いている人の心の計算の負担を軽くするのだ。

 相手を信頼し、その信頼に相手が答えてくれると想定すれば、信頼できるかという点で相手の心が読めるようになる。

 これは、相手が自分の役割を果たすことへの賭けだ。

 こちらが大事だと思っていることで妥協し、必要なサポートや期待することをしてくれる。

 別に、二人の努力のバランスが正確に五分五分である必要はない。それは当人の二人次第だ

 6対4で満足しているカップルもいるかもしれないし、その逆の比率で満足しているカップルもいるかもしれない。

 信頼の芽生えに重要なのは、それぞれが相手の抱く期待に応えることによって、常に相手を行動をチェックしてなくてはならない状況から、パートナーを解放する事だ。

 

「交換的」関係スタイルから「共同的」関係スタイルへ

 

 イェール大学のマーガレット・クラークは、これを「交換的」関係スタイルから「共同的」関係スタイルへ移行と呼んでいる。

 名前から分かるように、交換的な関係では、お互いにコストや利益を遠慮なく記録しようとする。

 ほとんどの人にとって、それは相手について手探りしている初期段階だ。

 例えば「もし今夜、私が夕食代を払ったら、明日は彼がご馳走してくれるかしら?それとも知らん顔されるかしら?」

 こうした初期段階を通過する間に、ほとんどの人は記録をつけており、その理由は相手が信頼できるかの見極め以外にない場合もある。

 当事者によって時間に差があるが、しばらくすると、多くの関係が共同的な段階に移行する。

 それこまで進むと「私がこれをしたら、相手はあれをするだろう」といった思考をするようになる。

 自分は責任を果たし、相手もそうするはずだと考えるのだ。

 

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思考力の開放

 

 クラークの初期の研究では、交換的関係か共同的関係にある人々に、二人合同で課題に取り組んでもらった。

 彼らは実験スタッフから、ペアのどちらかにお金を渡すので、それぞれが達成した作業量分に応じて分けるように指示した。

 この作業には部分的な仕掛けがあり、ペアは一人ずつに分かれ、別々の部屋で問題を解くようになっていた。

 そして数分が経過すると、問題用紙がペアの間で交換され、相手が解いていない問題に答えることができた。

 さらに単純なようで考慮すべき細かい仕掛けがあった。インクの色だ。

 

実験

 

 各参加者の机には、記入用のペンが置いてあり、一本は赤、もう一本は黒だ。

 一見、どうということもなさそうだが、ペンが二本あることによって興味深い選択肢ができた。

 もし、相手と同じ色のペンで答えに丸印を付けたら、どちらが何問解いたかを示す根拠はなくなる

 一方、それぞれのが違う色のペンを使ったら、解いた問題数の客観的な記録が残る

 

結果

 

 もう先が読めた人もいるかもしれないが、ペンはでたらめに選択されなかった。

 共同的関係の人々は、相手と同じ色のペンを使う事が多く、その割合は75%だった。

 一方、交換的関係の人々は逆で、相手とは違う色のペンを選ぶ割合が90%を越えていた。

 彼らは、各自の成果がハッキリとと客観的にわかる記録がほしかった。信頼するが検証せよ、単純明快だ。もっとも、ほとんどはただの検証で済む。

 客観的な記録があれば、だまされはしないというわけだ。

 このような関係スタイルの違いが、大きなコスト利益が絡んだ場合に、どれほど影響するのか考えてみて欲しい。

 この問題を解くには、信頼が必要だ。信頼があれば、確認が容易でない時でも相手に協力できるようになる。

 信頼がなければ、困難にぶつかった時に二人の関係は悪化するかもしれないが、信頼があれば、そんな時でも関係は深まる。

 だから共同的関係の人々は、客観的な記録を得たり勘定をつけたりするつもりがなった。とにかく信頼していたのだ。

 

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相手を信頼することに至る二つの道

 

 ときに、二人の関係がおかしいという感じが拭えない時があるかもしれない。大切な人との振る舞いが、適切でないきがするのだ。

 あなたは相手と対峙し、あえて関係が危ういことを示したり別れを迫ってみたりするか?

 それとも、自分の感情を無視し、過剰に反応しているだけかもしれないと考えるのか?

 それは、殆どの人が悩まされる問題だ。また、頭と心のどちらを信じるべきかの選択を迫られる問題でもある。

 信頼に関しては両方に関して働くシステムがある。

 「直感的な信頼」は、相手の信頼度について意識の外でおこなわる評価を意味し、「衝動的な信頼」とも呼ばれる。

 それは、自動的で絶え間のない計算によって更新される相手の信頼度についての感覚ということだ。

 もう一つは、「理屈に基づく信頼」あるいは「思慮に基づく信頼」だ。それは直感的な信頼とは対照的で、慎重な分析に基づいた評価を指す。

 理屈に基づく信頼は、私達が「もし~としたら」と疑問を投げかけるタイプだ。

 

二つのシステムの相互作用を理解する

 

 心理学者のサンドラ・マレーの研究を見てみると、カップルたちが、信頼を揺るがす問題を意識的なレベルと無意識的なレベルの両方でどう乗り切るか長年調べてきた。

 マレーは、同居しているカップル100組(ほとんど夫婦)以上を対象として、綿密に研究した。

 

実験2

 

 相手に対する直接的な信頼度を測定する為、「潜在的連合テスト」という認知課題をカップルの一人に単独で行ってもらった。

 このテストで採点に必要な計算はやや複雑だが、課題そのものは比較的単純で、言葉や画像がコンピューターの画面にパッと現れたら、それを分類すればよい。

 言葉は、信頼度に関する肯定的な言葉や否定的なことばで(よい、ひどい)、画像は、相手に関心のある関連する言葉を反映したものや写真だ。

 この実験では、次々に表示される言葉や画像を実験参加者が分類したスピードから、彼らの心が無意識のレベルで相手をどれくらいの信頼度と関連づけているかを探る手掛かりが得られた。

 さらに、マレーは参加者に別の課題もあたえた。その目的は、実行制御力の評価だ。

 「実行制御力」とは基本的に、意識的な分析の結果を優先して直感的な反応を抑える力を意味する用語だ。

 実行制御力があるほど、気を散らすものや時間の制約があっても分析能力は影響を受けない。つまり、直感的な反応を抑えやすいということだ。

 実験が終わったカップルに、信頼や対人に関する質問票を渡して毎日、二週間にわたって記入してもらった。

 

結果

 

 二週間の間に、多くのカップルで警報の鳴るような出来事がちょくちょく発生した。願望や目的について意見が一致しなったカップルもいた。

 マレーの予想は当たっていて、実行制御力が高く、思考を十分い使って相手の行動を慎重に分析した人は、大抵思慮に基づく信頼に従って、相手との付き合い方を決めた。

 一方、実行制御力の低い人は、すなわち日頃から物事を分析するのが苦手か、疲れや忙しさから分析できない人では、直感的な反応が多かった。

 理由が分からなくても、直感で妻を信頼できない気がしたら、妻がよからぬ事を企んでいるに違いないとすぐに思い込んだ。

 論理的に分析すれば、殆どの人はそんな思い込みをしないよな場合でも、妻を疑ったのだ。

 ところが中には、直感的に相手を信じて絆をさらに強める人がいたが、逆に直感的に相手を信じなかった人は相手から距離を置いた傾向が確認された。

 

直感的な反応は時折有利だ

 

 直感的な反応は、心が持つ適応的な特性だと考えられる。大抵は、手っ取り早い評価でも、何の評価もないよりはましだ。

 しかし、先ほどの実験から疑問に思うかもしれない。信頼に関わる判断はつねに相手からつけこまれるリスカがある。

 とすると、時折直感的なシステムが優位に立つことがあるのは適応なのか?

 そもそも直感的なプロセスは、一般的に「速くていい加減な」と言われる事があるが、信頼度を見極めるという点では、「いい加減な」の部分が正確でない。

 思慮に基づくプロセスよりも、直感的なプロセスから正しい情報が得られる可能性が高いのだ。

 どちらのメカニズムも完璧ではないが、二つの組み合わせによって最良の判断が得られることが多い。

 しかし、両方のシステムを利用できない場合、信頼度の評価にかけては、直感を信じた方がよい

 

直感や嫉妬の見方

 

 恋愛に付き物である嫉妬は、過去思考ではなく未来志向だ。世間一般の通念とは違い、嫉妬は避けるべき感情ではない。

 嫉妬は、心が持っている信頼関連の大事なツールである。その主な理由は、嫉妬が過去よりむしろ将来に関わる感情だからだ。

 嫉妬の目的は、お互いに頼れる大切な関係を守りたい、あるいは修復したいという気持ちを引き起こすことにある。

 嫉妬の痛みは、私達の苦しめるためではなく、今後の多くの利益をもたらしてくれそうな関係を、期間の長い短いに関係なく守る方法を見出すべく、私達が刺激するためにあるのだ。

 一方でそれは、失恋した人の復讐心が非常に強くなる理由でもある。復讐したところで自分に直接役立つわけではないが。

 二度と同じ目に会いたくない気持ちが、暴力的な行動を促す。よって暴力による信頼への罰は、今後裏切りを阻止することには生物学的な利点があるが、嫉妬とドメスティックバイオレンスの結びつきを断ち切るのは困難であるということだ。

 ドメスティックバイオレンスを容認する訳ではないが、進化の観点から、そのような暴力が、いつ、どのように、なぜ起こるのかについて理解が得られる。

 そのような知識が、ドメスティックバイオレンスの減少や反動の抑制に役立つこと期待したい。

 

終わりに

 

 恋愛と信頼を科学的な視点で見れば、ややこしいですが言えばこういうことです。

 

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 この文は「信頼はなぜ裏切られるのか」から大部分を引用と参考にして制作されています

 

 

 

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