立ち読み本屋

毎週火曜日と木曜日に書評や雑記の記事を投稿するブログ

日本だけじゃない、世界のブラック企業の職場による人的影響とは?!

f:id:dokusyono:20190918140931j:plain

 

  経営者が貴方の固有の能力や献身を期待しているなら、あなたの健康も気遣うはずだ。

byジェフェリー・フェファー


 

 

スポンサーリンク

 

 

悪しき職場の犠牲者たち

 

 日本ではブラック企業が横行しいて、アメリカを筆頭に海外で働きたいと考える人もいるかもしない。

 だがそう事を焦る必要はない、海外も差ほど変わないかもしれないからだ。

 例えば、アメリカのカリフォルニア大学デービス校が実施したある実証研究では、労働環境条件に起因すると考えられている特定の疾患を調べた。

 それによると、2007年には5600人が職場労働条件に起因する致命傷を負い、5万3000人が致命的な病気に疾患したことが分かった。

 これに伴うコストは、ガンの治療に要するコストと同等以上だ。

 同じように、1997年のデータを使った別の研究では、職場の労働条件に起因する死亡者数を4万9000人と推定している

 これは、アメリカ内の死亡原因の中で「職場」は第8位という事になる。

 オーストラリアでは、職場のストレスに起因する経済的なコストが年間148億ドル(現在の日本円で一兆6千億)に達すると見込まれている。

 これは主に心理傷害補償請求の75%前後を仕事のプレッシャー、ハラスメント、いじめが占めると言う。

 しかも、オーストラリア心理学会は、ストレスと健康に関する調査を行い、心と健康の満足度が明らかに低下傾向にあることが分かったと述べている。

 さらに2006年に中国の新聞に掲載された調査報告によると、毎年100万人が過労死しているという。

 上海科学院は「中国の知識人の70%は、大なり小なり過労死のリスクを抱えている」と報告した。

 

 と言うように、それでは、これからアメリカを中心にブラック職場及ぼす影響を見て行く。

 

スポンサーリンク

 

職場以外の健康阻害要因

 

 カナダのオンタリオ州ハミルトンで実施された調査では、近隣の社会経済的構成が健康状態に影響を与えること、また周辺の喫煙状況と健康の強い相関関係が認められることが判明した。

 交友関係などの人間関係も、健康に影響を与える要因になる。

 例えば、ある調査によると、肥満は友好関係を通じて伝染するという。

 付き合いのある友人が肥満になると、周囲が肥満になる可能性は57%高まるという結果が出ている。

 また、飲酒の社会的影響を調べた調査によると、飲酒は次の三通りの経路で仲間内に伝染することが分かった。

 酒を奨める、仲間が飲酒の手本となる、仲間の飲酒習慣や飲酒量がその交友関係における標準となる、の三つである。

 特にかく、人間は仲間からの影響を受けやすいものだが、健康にしてもそうだという事である。

 

全ては個人のせいなのか

 

 2000年にデューク大学のラフル・キーニーが240万人の死亡を数学的モデルを使って解析した論文を発表した。

 それによると、240万中100万人の死亡は個人の選択に起因し、さらに、15~64歳の死亡の55%は個人の選択が原因だと結論づけている。

 つまり、喫煙、食事、運動、飲酒といった行動や習慣に関する個人の選択が死亡の重要な原因だというわけである。

 だが、キーニーや企業もストレスと不健康な行動の選択との因果関係を見落としている。

 過食や飲酒などを誘発する様々なストレス要因と職場のストレス要因が全然別物だと考えるべきではない。

 人は職場のストレスが原因で簡単に、過食したり、運動を怠ったり、薬物に手を出したり、酒におぼれるのだ

スポンサーリンク

 

 

職場環境の違いが健康格差の原因になる

 

 今日では不平等がしきりに論じられている。所得格差の拡大は、アメリカだけでなく多くの国共通する問題だ。

 加えて健康格差も、多くの健康や制作現場で問題視されるようなった。

 ある調査によると、アメリカの成人男女で教育を受けた年数が12年未満の人たちの2008年における平均余命は、1950年代~60年代の成人平均と大して変わらにという。

 しかも、人種や教育水準による平均余命の格差は拡大の一途を辿っている。

 イギリスの疫学者のマイケル・マーモットは、「ワシントンDCでは、地下鉄を(貧困街から高級住宅地に)一キロ進むごとに平均余命が1年長くなる」と指摘する。

 生まれや育ちの異なる人は、様々な理由から健康状態も異なるものだが、近年では労働条件が健康格差におよぼす影響が注目されいる。

 教育水準や人種の違いによって、人々が置かれる労働条件や職場環境には大きな差が出る。

 そしてこの差は、年齢や性別などの他の人口統計学的要素とは無関係に、平均余命格差の10~38%を説明できることが分かっている。

 ゲイツ財団の理念を借用ようするなら「すべての人は本来の寿命を生きる価値がある、なぜなら全ての生命の価値は等しい」ので、私達は健康格差の解消に努めるなければならない。

 

職場慣行が医療費に及ぼす影響

 

 スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェフェリー・フェファー達は、人々が有害な職場環境にさらされた場合のコストの増分も推定している。

 医療費パネル調査の家計部門のアメリカ医療研究品質局が実施した調査から、診療に直接支払った年間医療費も調査対象した。

 そこから、データから、ストレス要因別の医療費を推定することが可能だ。

 

  1. 高い仕事要求度(460億)
  2. 無保険(400億)
  3. 仕事と家庭の両立困難(240億)
  4. 職場の不公平(160億)
  5. 雇用不安定(160億)
  6. 解雇(150億)
  7. 長時間労働(130億)
  8. シフト勤務(120億)
  9. 乏しい裁量性(110億)
  10. 職場でのソーシャルサポート不足(90億)

 

  以上の、10種類の職場のストレス要因への曝露に起因する医療費増分は年間約2000億ドル(現在の日本円で21兆6千億)という結果になった。

 これは、アメリカの年間医療費合計の5~8%に相当する

 表から分かるように、医療費の増加への寄与度が大きいのは、高い仕事要求度、無保険、仕事と家庭の両立困難である。

 ストレスが原因で慢性疾患になれば、医療保険を頻繫に活用する事になるが、必ずしも死にいたるわけではない。

 しかし死んでしまえば医療費は生じなくなる。

 この為、仕事と家庭の軋轢や高い仕事要求度などに起因する長期にわたる慢性疾患は、例えば心臓発作などによる突然死よりコストが嵩む

 そして解雇は心臓発作を引き起こす可能性が高い。また職場の不公平や乏しい裁量といった心理的な要因も、死亡により医療費の増加原因となる。

 

ストレスフルな職場は雇用主にもコストを強いる

 

 実はストレス要因の多い職場環境は、雇用主にも犠牲を強いている。

 従業員を病気に追い込むような職場を創出、あるいは放置する雇用主が直面するのは、医療費や保険料の負担増だけではない。

 第一に、深刻な病気になったら、その従業員はやめてしまうことだ。

 大学教授を対象にしたある調査では、フィジカルヘルスの悪化と退職の意志との間に統計的に有意な相関関係が認められた。

 健康状態が悪化した原因は、仕事と家庭の軋轢に由来するストレスだと言う。

 第二は、病気になった従業員は労災補償費が嵩むことである。

 ゼロックスの長期雇用社員3338人を四年間追跡調査した結果、健康リスクの高い社員の労災補償費は高くなることが分かった。

 第三は、健康状態の悪化した従業員は生産性が低下することである。

 これは、当然と言えよう。

 病気になった人は誰でも自分の病気のことを考えがちになり、集中力がそがれる。

 疲れやすくなり、頻繁に休憩したり会社を休んだりしなければならず、物理的にも精神的にも仕事をいつものようにはこなせなくなる。

 多くの研究が、健康障害は労働生産に影響を及ぼすことを確認しており、しかもその大半が、生産低下に伴うコストは、病気になった従業員の直接的な医療費を上回ると指摘している。

 例えば、カスタマーサービスの電話オペレーター564人を調べた調査では、労働生産性指数が、健康リスクを抱える従業員の数と負の相関関係にあると事が分かった

 労働生産測定プログラムを使って大手金融機関の社員1万6651人を調べた調査では、健康障害と労働生産性の低下との間に、統計的い有意な相関関係が認めれれている。

 さらに113件の公表済み研究のメタ分析を行ったところ、健康と生産性の相関性が確認された

 アメリカという大国の、雇用主が現在行っているような職場管理の仕方は、従業員にも雇用主にも大きな犠牲を強いているのである。

 これが早急に対策を講じなければならない問題であることは、はっきりしている。

 

終わりに

 

 アメリカが中心の内容ですが、中国やオーストリア等々日本だけでなく世界でブラック企業による労働環境は問題になっています。海外のブラック企業の話はあまり聞かないですが、なるほど深刻ですね。

(後、以前より全体的に文字をデカくしたので読みやすくなってますかね?)

 

 この他にも非正規雇用や解雇に関する情報があります。続きを知りたい方は、下記のAmazonリンクから「ブラック職場があなたを殺す」をクリックして購入して見てください。それでは!!

 

 この文は「ブラック職場があなたを殺す」から大部分を引用と参考にして制作されています。

 

 

 

↓今後も皆さんの為になる本を紹介していくので、是非読者になって頂けると嬉しいです!

↓ランキングに参加しています。クリックして頂けると、さらに多くの方に見ていただける機会が増えます!

 

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

 

併せて読みたい記事はこちら!

www.ryousyototatiyomi.com

 

www.ryousyototatiyomi.com

 

 

 ↓使用画像製作者

unsplash-logo Nik Shuliahin

 

いつも、はてなスターを押して下さり本当にありがとうございます。 お陰様でモチベーションを維持することが出来ています。これからも皆様の為になる本の紹介していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。