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恋愛の心理学から、正しい相手の見た目の褒め文句とは理由とは?!

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 愛というテーブルが出現したら迷わず席につこう。そこで出されるものは、喉を通りずらいかもしれない。だけど愛は痛みをともなう、そのおかげでポピュラー音楽の名曲が生まれたのだ。

byリチャード・スティーブ


 

 

 

 

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恋の始まりは、恐怖から

 

 カナダのブリティッシュ・コロンビア州、キャピラノ川につり橋がかかっている。長さ137m、高さ70mのワイヤーケーブルの橋だ。

 頑丈なつくりではなく、すぐに傾いたり揺れたりする上に手すりが低い。ちょっとしたはずみで、はるか下に転落しそうな怖さがある。

 カナダの心理学チームが興味深い実験の舞台に選んだのが、この吊り橋だった。

 

実験

 

 男性の被験者につり橋を渡ってもらう。すると反対側から心理学の学生だという可愛い女の子がやってきて、観光関連のアンケートに回答してほしいと依頼してくる。

 被験者が記入を終えると、女子学生は時間があればもっと詳しい説明をしたいと、回答用紙の端っこをちぎり、自分の氏名と電話番号を書いて渡すのだ。

 比較の為に、小川にかかる高さ3mの木造の橋でも同じ実験を行った。こちらは手すりがつた頑丈な橋だ。

 実験では何人が女子学生に連絡してきただろう。

 

結果

 

 目もくらむ高さでアドレナリンが出まくる吊り橋を渡った被験者は、半数が電話をかけてきた。いっぽう低くて安心な橋を渡った被験者は、12%しか電話をかけてこなかった。

 この実験の被験者は知らない内に、恐怖の吊り橋を渡ることでアドレナリンが分泌して喚起されてされた状態が、相手への恋愛感情につながる行為にすり替わったのである。

 恋の始まりは心の奥深くの化学反応ではなく、高くて怖い吊り橋がキッカケだったとすれば、私達が恋と呼ぶのはいったい何のか。

 被験者の男性たちは、情動が高まったことを誤解したがゆえに好意を示す明確な行動に出た。恐怖が恋にすりかわることを証明したこの研究では、愛の本質が幻想であることを科学的に教えてくれる。

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毎日会う人に恋をする

 

 魅力的な顔とはどんな顔の事?古くから人々が抱いてきた疑問だが、あまりに主観的過ぎて科学的に答えを出すことは出来ないと考えられてきた。

 それでも化粧品や美容整形といった巨大市場を持つ業界は、外見の魅力になみなみならぬ関心を寄せている。

 魅力的な顔には何かしらの特徴があるはずだと誰もが思うが、実は正反対であることが最近の研究で分かった。

 イギリス出身のカーラ・デルヴィーニュは個性的な顔立ちが売りのスーパーモデルだが、好まれる顔を調べた過去の研究では、平均的な顔のほうが印象に残るという結果が出ている。

 膨大な数の顔写真を元に作成した「平均顔」は好感度が極めて高い。しかもサンプル数が多ければ多いほど、出来上がった平均顔の評価は上昇する。

 だから素敵な人に出会ったら「とても平均的な顔ですね」というのが一番正直な誉め言葉だ。

  相手が喜ぶかは別だが。

実験2

 魅力的な顔かどうかは、平均性のほかにもうひとつ重要な要素で決まる。左右非対称とか、若々しさではない。もっともロマンティックからかけ離れたものだ

 ダブリン大学トリニティ・カレッジの心理学者チームが、とてもシンプルな調査を実施した。

 男女の被験者にいろんな女性の笑顔の画像を見てもらい、それぞれの魅力度を評価させる。表示させる画像は一回きりのものもあれば、六回出てくるものもある。

 

結果

 

 すると、繰り返し見せられた画像ほど評価が高いという結果になった。見慣れた顔はうんざりするかと思いきや、むしろ反対なのだ。

 繰り返しの接触は好感度を上げる。この傾向は心理学で「単純接触効果」と呼ばれ、顔だけでなく写真や音、形状、名称さらに造語まで、以前に接触したことがあるものは好ましく感じる。

 つまり貴方が恋に落ちる相手は、世界に一人だけの運命の人でもなければ、一度見たら忘れられない個性的な美貌の持ち主ではない。

 ちょくちょく顔を合わせている人なのだ

 (芸能人と結婚できる、一般の男性または女性は、前世で徳を積んだのではなく単純接触効果の影響だと考えられる)

 

恋わずらい

 

 恋と聞いて思い浮かぶのは、どんな情景?手をつなぎ、お互いに目を見つめ合って幸せそうにほほえむ恋人たち?

 恋愛に関して私達はうるわしい理想像を書きたがる。その傾向は科学的な研究でも明らかになっている。

 ニューヨーク州立大学の実験では、恋人と共有した特別な時間を被験者に具体的に思い浮かべてもらい、その時の脳もスキャンする。

 ある被験者は、夜中の三時に恋人とコンビニエンスストアに行った時のことを思い出した。普段はしないようなことも想像してしまうようだ。

 恋愛は楽しいことばかりではない。ポピュラー音楽の歌詞を分析すると、明るい歌より暗い歌のほうが多いという研究結果も頷ける

 恋している時の感情は、プラスやマイナスに大きく振れるのだ。

 

実験3

 テヘラン医療科学大学の研究チームは、学生の被験者を集めて恋愛について次のような質問をした。

 

  • いま恋をしていますか?
  • 恋人のことを頻繁に考えますか?
  • 恋人のことを思って心が乱れますか?
  • 恋人のことを考えずにいられますか?

 

結果

 

 さらに、精神科の診断に用いられる質問表でうつと不安レベルも調べたところ、恋愛度が高いほど、うつと不安の傾向が強く表れた。これは驚くべきか?

 まさか。恋煩いの苦しみは誰もが経験していることだ。

 被験者の回答に耳を傾けたテヘラン医療科学大学の研究者たちは、洞察の鋭い分析を行った。

 恋をすると、自分のやっかいな感情だけでなく、あまり親しくない人間の感情にも対処しなければいけない。当たり前のことだが、人は恋するあいてを深く知り尽くしているわけではない。

 自分をされけだして、何の保証もない未来に向き合わないと、新しい関係は前進しない。精神的には、かなりの負担だろう。

 テヘラン医療科学大学の研究は聞き取り調査に基づいており、基本的には相関研究ということになる。

 それは恋が鬱を引き起こすのか、鬱が恋を呼ぶのか、あるは第三の要素が原因となって恋と鬱を起こすのか。

 

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道ならぬ恋の果てに

 

 恋愛も状況によって頭の痛い問題が出現するし、好ましくない影響もある。たとえば職場恋愛。

 イギリスでは約70%の人が職場恋愛を経験しており、5人に一人は職場で長期的なパートナーと出会っているという。

 そうだとすれば、職場恋愛の約4/1が結婚にゴールインするデータも頷ける。グラスゴー大学の研究者が発表した調査論文は、職場恋愛が失業に繋がる可能性を示唆している。

 職場恋愛の弊害については、まず生産性の低下、えこひいきや利害の衝突、意思決定の誤りから歪み等々が挙げられる。

 その逆で、職場恋愛を続ける為に当事者が努力を重ね、より生産性を上げた例もある。

 それにひきかえ、不倫は周囲の関係者も不快にさせ、迷惑をかけてしまうことが多い。

 

実験4

 

 イタリア、フィレンツェ大学の研究チームは、男性専門の診療所を受信した患者1000人以上の患者の問診記録を調べてみた。そこでは喫煙や飲酒の習慣、病歴の他に、性生活についても問われていた。

 

  • 性行為におよぶのは月に何回か
  • パートナーの性欲は以前に比べて増えているか、減っているか
  • パートナー以外の人と性的関係を持っているか

 

 こんな質問を医師から聞かされるのもどうかと思うが、この診療所の患者はあまり気にしなったようだ。

 

結果

 回答者の約8%が、婚外恋愛をしていると回答した。年配の男性と若い女性とい不倫の典型的な図式のとおり、不倫をしてる男性患者の年齢は高めだった。

 フィレンツェ大学の調査では、不倫男性は心臓発作を始めとする重大な心血管リスクが2倍も高ったのだ。

 これについては、若いパートナーとの性的接触で「余分な体力」を消耗するためと説明されている。

 性交渉の最中に起きる突然死、いわゆる腹上死を扱う医学研究の見解も同様だ。不倫で盛り上がるのも結構だが、血圧まで急上昇して血管が破れたら、下手をすると死が待っている。

 さらに心理的な影響も侮れないのだ。フィレンツェ大学の調査では、自分は不倫をしていると理解している人は、深い罪悪感があるものと思われる。

 ストレスが長引くが心臓発作のリスクが高まるように、心理的な重荷は心血管系の病気を誘発しやすい。

 不倫はやめたほうがいい。手痛いしっぺ返しを食らわない為にも、そして自分の命を無くさない為にも。

 

終わりに

 

 どうでしょうか、最後の方は少し衝撃的な印象を受けました。しかし、なぜ人間が死の危険も厭わずに不倫をしたがるのかは、進化心理学から説明が出来るので機会があれば紹介します。

 この他にも様々な情報があります。知りたい方は下記のAmazonリンクから「悪癖の科学」をクリックして購入して見てください。それでは!!

 

 この文は「悪癖の科学」から大部分を引用と参考にして制作されています

 

 

 

 

 

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