立ち読み本屋

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科学から、子供は生後六ヶ月経つと親の信頼を既に試している?!

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 評判が子供の期待を設定するので、過去に子どもの信頼に背いたことがあったら、悪い印象を払拭する為にいっそう努力したほうがいい。

byデイビッド・デスノ


 

 

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学ぶために信頼する

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 今日、教育は知識の単純な伝達だと見なされがちだ。しかしそのせいで、重要な特徴が見落とされている。

 学習にとっては、どのように知識が伝達されるかが、内容に劣らず重要なのだ。人間の心は、独りで学ぶように進化したのでなく、情報を誰かから学ぶように進化した。

 だから、その誰かが何者かによって、学習効果に大きな差が出ることがある。

 子どもは、心から自分のためを思ってくれるという点で信頼できる人だけでなく、きちんと教えてくれる観点で信頼できる人も敏感に察知する。

 実際の話、学習に関しては後者が何より重要かもしれない。

 

教師の選択は想像以上に重要

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 数十年ものあだ、教師や学校の評価方法はほとんど、定期テストの成績や外部有識者からの意見に基づいていた。

 だが、そのような手段による評価は、授業による正味の習得度を測る尺度として余り役に立たない事がわかった

 むしろ授業を受けてる子供に聞いた方が、正しい習得度を測ることができる。

 ハーバード大学の教育学教授のポール・ハリスは、信頼は中学生や高校生になってから初めて重要になるわけではないが示されている

 子どもが三歳になるころには、信頼は既に学びに影響を及ぼしているのだ。

 

実験1

 

 二つの保育園で、子どもたちを対象に実験を行う。各保育園で、母親と見知らぬ保育士が子どもに見慣れない物を見せる。

 様々な特定のスタイルを持った子供たちに参加してもらった。そこで登場するのが愛着スタイルで「愛着スタイル」とは、子供が大事な人々と接する時の基本的なイメージを指す。

 「安定型」の子供は自分の基本的に母親を強く信じている。「回避型」は何らかの事情で母親を信頼できないと考えている。「アンビバレント型」は安全と回避の間のような関係だ。

 そして実際に、未知の物体を見せられてそれについて、名前と用途を母親か保育士のどちらかに聞いてもらい、聞いた回数と回答を受け入れたかどうかを調べた。

 

結果

 

 安全型の子どもでは、母親に未知の物体について尋ねてその答えを受け入れた回数が、見知らぬ保育士に対し答えを尋ねて受け入れた回数の二倍あった。アンビバレント型でも、パターンは似ていたが、母親に尋ねた回数はやや少ない。

 回避型は頼れる相手として、母親を選ぶことはなく、見知らぬ保育士から教えてもらおうとした。

 つまり保育士や母親との、単純な親しさや習慣(いつも顔を合わせる)よりも、相手に対する信頼が重要だった。

 *ちなみに、後との実験で子供が物体を、見知らぬ二人の大人に対して、賢い人物に質問した回数が能力不足に見える人物に質問した回数の三倍だった。

 結果としては、信頼できない人より信頼できる人から聞いた方が、同じ情報でもよく覚えている事が確認された。

 

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知識で判断する

 

 親しさと能力はどちらも、誰の情報を信頼するのかという判断において重要だ。しかし、この二つが相容れないときはどうだろう?

 たとえば、お気に入りの先生のように、よく知っていて親身になってくれる人物が、新任の先生ほど専門知識を持っていないようにみえたら?

 この場合、いざというときに親しい人よりも知識のある人を信じる方がよいだろう。

 

実験2

 子供たちは、いつも接する保育士と見知らぬ保育士のどちらか一人を選んで、未知の物体の名前や用途について尋ねることができた。

 基本的に子どもはよく知っている指導者を圧倒的に好む。ただ、今回は、よく知っている保育士と見知らぬ保育士から未知の物体について教えてもらう前に、よく知っている保育士が、見慣れた物体(椅子、テーブル)をわざと間違う瞬間を意図的に目撃させてから実験を行った。

 

結果

 三歳の子供では、よく知っている保育士が、自分に知識があることを示しても示さなくても、子どもたちはよく知っている保育士を選んだ。

 ところが、四歳や五歳では状況は変わる。いつもの保育士ではなく、能力を信頼できそうな見知らぬ保育士を頼った。

 つまり、子どもは親しい保育士をあっさりと見限ったのだ。子どもの心も、単純に感じがよい指導者ではなく有能な指導者に注意を向けるのだ。

 というわけで、信頼にかけては能力のほうが基本的な親しさよりも重要だ

 

教育において

 

 ある就学前の子供たちが、ほかの教室の子どもたちよりよい学習成果を出したら、それは教師が優れたカリキュラムや教材を用いているからではない

 教師の外見や話し方が子供たちにとって、身近なものかもしれない。

 さらに特定の子どもが、他の子どもたちより高い学習効果を出したら、それはその子供たちが優秀だからではなく、教師の信頼度に対する想定に差があるのかもしれない。

 学習とは突き詰めると、教えてくれる人を信頼できるかどうかに行きつく。そして人間の心は、三歳ごろには早くも、両親も含めて情報を提供してくれる相手の信頼度を分類している。

 

信頼することを学ぶ

 

 子供が信頼について学ぶという意味では、子ども自身が公平で誠実に振舞うと決めることは話の半分でしかない

 相手を裏切るかどうか考えている子供いる一方で、その子供を信頼するかどうかを考えている子どももいるのだ。

 さらに相手が大人ならば、判断はもっと重大になる。子供は自分が弱いからこそ、信頼できる人を幼いころから手早く見抜かなくてはならい。

 イェール大学のポール・ブルームとカレン・ウィンの実験を紹介しよう

 

実験3

 

 この実験では、円や四角形などの図形で作られた小さな木製の操り人形が使われた。次のような場面を想像して欲しい。

 緩やかに起伏する丘が小さな舞台にしつらえてあり、赤い木製の操りに人形が登場する。

 人形が頂上を目指して登ろうとするが、上手く登れない。そこに別の人形が現れてこんな行動をとる。

 その人形が「協力者」だったら、それは登山者を助けて頂上まで押し上げる。妨害者だったら、丘から引きずり下ろす。 

 生後10ヶ月の赤ん坊に、この「劇」の似たような場面をいくつか見せたところ、協力者と妨害者を見つめた回数は同じだった。

 そこで、新たな場面を追加する。先ほどの二人にもう一人追加する。「登山者」と「妨害者」と「協力者」だ。

 つまり「登山者」には選択権が与えられた。赤ん坊的には、答えは簡単なはずだ。信頼できる側に近づいていく、これが答えだ。

 実際、登山者が協力者に近づいた場合は余り見ることはなかった。予想通りだからだ。

 ところが、登山者が妨害者に近づいた時には、遥かに長い間その場面を見続けた。信じられないと言った顔押して、赤ん坊の視線は新しく出来たペアに釘付けになった。

 同じ実験を生後六か月の赤ん坊で繰り返しても同じ結果が得られた。

 

結果

 

 かろうじてお座りができる程度の赤ん坊でも、どちらの操り人形が信頼でき、交流を図るのに値するのかを理解できていることが分かった。

 二体の操りに人形の内、協力者と妨害者の好きな方を抱いてもいいと言われて、ほぼすべての赤ん坊が協力者に手を伸ばした。

 人形の色や形ではなく、困っている友達を助けなかった操り人形とは、誰も交流したがらなかった。

 

子供も大人に劣らず複雑である

 

 自分が誠実に振舞うかという点では、子どもも大人に劣らず複雑だ。どのように振舞うかという判断は単純たど思われがちだ。

 子供はクッキーが欲しければ、食べてはいけないと言われていても食べてしまい、あとになって成り行きを心配し始める、というように。

 だが子どもの心は、少なくとも直感レベルでは、大人と同じく複数のメカニズムのせめぎ合いに左右される。

 子供は不平な扱いに気づく一方で、自分の利益を最大にしたがる。他者から誠実な人間と見なされたい一方で、匿名性も理解している。

 そのため、一緒にいる友達とはクッキーを半々に分けるかもしれないが、相手がいなくて自分の仕業だということがバレなさそうな時には、クッキーを相手より沢山取る事もある。

 大人と同じで、子供の心は目先の利益と長期的な利益の適切なバランスを見出そうをしている。ただし、子どもでは多くの場合、直感的な衝動を乗り越えるのが大人より難しい。

 だから、約束を破った理由がわからないと小さな子供が言った時には、本当の事を言っている可能性がある。

 

終わりに

 

 小さな段階で、誰を信頼すべきかを既に判断している事実が分かると、子どもを持つ親御さんは、早い段階で誠実性を試されていることに注意をしなければいけまんせね。

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(ちなみに、記事で試験的に「実験の部分だけ」をあえて分けて見ました。どうですかね?)

 

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この文は「信頼はなぜ裏切られるのか」から大部分を引用と参考にして制作されています。

 

  

 

 

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