立ち読み本屋

毎週火曜日と木曜日に書評や雑記の記事を投稿するブログ

心理学から見る、外向型と内向型の傾向と行動の正しい理解

f:id:dokusyono:20190928211811j:plain

 

 進化論からゴッホのひまわりの絵、そしてパソコンにいたるまで、偉大なアイディアや美術や発明の一部は、自分の内的世界に耳を傾け、そこに秘められた宝を見つけるすべを知る、物静かで思索的な人々によるものだ。

byスーザン・ケイン


 

 

 

スポンサーリンク

 

 

彼らがいなければ存在しないモノ

 

 内向型の人々がいなければ、次のようなものはどれも存在しえなかった

 

  • 重力理論(サー・アイザック・ニュートン)
  • 相対性理論(アルベルト・アインシュタイン)
  • ピーター・パン(J・M・バリー)
  • チャーリーブラウン(チャールズ・シュルツ)
  • Google(ラリー・ペイジ)
  • ハリーポッター(J・K・ローリング)

 

 どうだろうか?一つでも知っているモノがあれば、彼らからその恩恵を授かっている可能性が高い。

 さらに言えば、「エレノア・ルーズベルト」や「アル・ゴア」「ウォーレン・バフェット」「ガンジー」は自らの内向性にも関わずではなく、内向性ゆえに偉業を成し遂げたのだ。

 

生まれ持った性質は消えない

f:id:dokusyono:20190928211604j:plain
 

 二十世紀の偉大な発達心理学者のジェローム・ケーガン教授の弟子である、カール・シュワルツ博士は、過去の実験でケーガンが生後4か月に高反応(刺激に敏感で内向型)・低反応(刺激に鈍感で外向型)と判断した子供が、その後の10代後半になっても性質が変化していないのかを調べた。

 fMRI装置を使い、対象の若者に様々な顔写真を見せる。そして、装置が彼らの脳の反応を追跡するのだ。

 その結果は、乳児期に高反応だった子供たちは、低反応だった子供たちよりも、見知らぬ人の顔写真に反応したという。

 つまり、成長しても高反応・低反応の痕跡は消えなった。

 シュワルツの研究には重要な事実を示している。性格を変化させることは出来るが、それには限度がある。

 年月を経ても、生まれ持った気質は私達に影響をもたらす。とはいえ、高反応の子供たちの一部に柔軟性が見られたことは、その逆もまた真だと言える。

 私達には自由意志があり、それを使って性格を形づくれるのだ。

 この二つは互いに矛盾しているように思われるが、じつはそうではない。自由意志は私達は大きく変えるが、それは遺伝子が定めた限界を超えて無限にという意味ではない。

 

人間とは「最適な」レベルで刺激を求めている

f:id:dokusyono:20190928211036j:plain
 

 1960年代終わりから数十年にわたって、心理学者のハンス・アイゼンクは、人間は強すぎもせず弱すぎもしない「最適な」レベルの刺激を求めているという。

 刺激とは、私達が外界から受ける力のことで、騒音も社交も眩しい光も刺激となる。外向型の人は内向型の人よりも強い刺激を好み、このことが両者の違いの多くを説明すると信じた。

 内向型の人がオフィスのドアを閉めて仕事に没頭するのを好むのは、そうした静かで知的な活動こそが彼らにとって最適な刺激であり、それ対して、外向型の人はチームビルディングのためのワークショップのまとめ役とか明るい活動に従事している時が、もっとも快適に感じる。

 

脳の覚醒レベルで外向型と内向型は違う

 

 上行性網様体賦活系(ARAS)という脳の組織は、大脳皮質と他の部位とを結ぶ脳幹の一部である

 脳は私達を目覚めさせたり、警戒させたり活動的にさせたりするメカニズムを備えている。

 内向型と外向型の人とではARASの機能が異なるとアイゼンクは考えた。内向型は、情報が伝わる通路が広いので、大量の刺激が流れ込み覚醒水準が高いが、外向型の人は通路が狭いので覚醒水準が低くなり過ぎることがある。

 世界中の科学者たちが1000件以上もの研究によって、アイゼン理論を「半ば正しい」という判断を下した。

 コーヒーや大きな音など様々な刺激に対して、内向型の人が外向型の人よりも敏感だという証拠は多数ある。

 (もしかすると、外に出たがらないのは、内向型にとって性格に関係なく単純に外界の刺激が強いからだけかもしれない)

 

スポンサーリンク

 

内向型を理解する

 

 性格タイプに関するもっともよくある誤解は、内向型は反社会的で外向型は向社会的だと言う考えだろう。

 内向型は外向型と違う形で社会的なだ。心理学用語の「親密欲求」は内向型にも外向型にもある。

 心理学者のデヴィット・バスによれば、親密性を重要視する人は、「声高で、社交性に富んだ、パーティの盛り上げ役の外向型」であるとは限らない。

 むしろ、限られた親しい友人を持ち、「にぎやかなパーティよりも心のこもった意義のある会話」を好む人々であることが多い。

 逆に、「外向型は人づきあいに必ずしも親密さを求めない。自分の影響力を発揮するために人が集まる場所を求める。外向型がパーティに現れると、居合わせた誰もが彼らの存在を知る」と、心理学者のウィリアム・グラツィーノは語った。

 心理学者のイェンス・アスペンドルフとスザンヌ・ヴィルパースは、ベルリンのフンボルト大学の学生132人を対象にした実験で、彼らの性格特性が仲間や家族どんな影響を与えるのかを探ろうとした。

 二人は、外向型の学生は新しい友人関係になじみやすいと予測し、実際にそのとおりだった。

 だが、もし外向型が向社会的で内向型が反社会的なのだとしたら、もっとも調和的な友人関係を育むのは外向型の学生のはずだ。

 しかし、これは当てはまらなった。

 

性格と紛争の解決スタイルの違い

 

 性格と紛争解決スタイルの関係に詳しい人ならば、驚かないだろう。男女では紛争を解決する方法が違うように、内向型と外向型でも文化レベル違で違うのだ

 研究によれば、前者は衝突を回避しようとつとめ、後者は自分の立場を主張して対決をいとわない「対決型対処者」だ。

 両者のアプローチが正反対なので、当然ながら軋轢が生じる。紛争を解決するスタイルが互いに理解できれば、意見の不一致はたがいの視点を主張し合う機会にもなるかもしれない。

 さらにミシガン大学のビジネススクールの研究では、アジア人とイスラエル人という文化レベルの違いにも着目した。

 実験では「数ヶ月後に結婚を控えて、披露宴のことについてケータリング業者と最終的な相談をする」という設定で行われた。

 実験結果では、アジア人は交渉の際に内容だけでなくスタイル(相手が友好的か攻撃的か)も配慮したが、イスラエル人は与えられた情報だけを元に判断した。

 交渉相手が友好的だろうと攻撃的だろうと影響を与えなったのだ。

 アジア人の人々は衝突を最小化することで敬意を示す傾向がある。だが、イスラエル人は「意見の相違を軽視のしるしとはみなさず、相手が関心を抱き、熱心にかかわっている信号とみなす」のだと、研究者は言う。

 外向型は好戦的な敵に好意を抱き、内向型は回避する。内向型と外向型が言い合いをしたら、外向型が勝つのは内向型が回避行動を取りがちだからだ。

 つまり、内向型が外向型に勝ちたいなら多少なりとも、威嚇の姿勢を見せる必要がある。

 それには、別に声を荒げる必要はない。主張の欠点をついたり、妥協点を提示したりと方法はある。

 

内向型が苦手なシチュエーション

 

 神経心理学者のマシュー・リーバーマン博士は、外向型と内向型の人それぞれ32人ずつに、数分間電話で会話をさせた。

 それが終わると、被験者たちに質問表を渡して、会話の好感度について調査した。

 結果から分かるのは、内向型は社会的な合図(身振りや手振り)を解読するのが得だという事が判明した。

 だが、これはいかに上手に社会的な力学を観察するかを測定したのであり、いかにうまく対応するのかを測定したわけではない

 外向型の脳は一度にいくつもの事を処理するのが得意なので、彼らは社交的なのだ。パーティでの複数人との会話は、まさにこれだ。

 対照的に、一度に何人もの相手をしなければならない状況は、内向型にとっては居心地が悪い。

 彼らは、一対一の対応に優れており、多人数を同時に相手できるできるタイプではない。こう言ったところからも、内向型が人ごみを避ける理由になる。

 あなたの彼氏(彼女)や夫(妻)、友達が外に出たがらないのは、あなたと出かけるのが嫌だとは限らない。

 むしろ一対一で静かに会話を楽しみたいのかもしれない。そのことをよく理解した上で妥協点を探すべきだ。

(例えば、人ごみのない公園を散歩するとか)

 

終わりに

 留意すべきはこれが、ほんの一部でしかないことです。もちろん、全ての内向型が「○○である」とは言えず、全ての外向型が「○○だ」とも言えないのです。ただ傾向的に相手を理解して置くことに越したことはないと思います。

 この他にも、セルフモニタリングや、より詳しく「内向・外向」について知りたい方は下記のAmazonリンクから「内向型人間のすごい力」をクリックして購入して見てください。それでは!!

 

 この文は「内向型人間のすごい力」から大部分を引用と参考にして制作されています。

 

   

 

 

↓今後も皆さんの為になる本を紹介していくので、是非読者になって頂けると嬉しいです!

 

 

↓ランキングに参加しています。クリックして頂けると、さらに多くの方に見ていただける機会が増えます!

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

 

併せて読みたい記事はこちら!

www.ryousyototatiyomi.com

 

www.ryousyototatiyomi.com

 

 

 

 

↓使用画像製作者

unsplash-logo Sharon McCutcheon

unsplash-logo Robert Collins

unsplash-logo Josh Wilburne

 

 

いつも、はてなスターを押して下さり本当にありがとうございます。 お陰様でモチベーションを維持することが出来ています。これからも皆様の為になる本の紹介していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。