立ち読み本屋

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「サボり」や「退屈な時間」は悪いのか?隠れた有効性を紹介!

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 今後時間の浪費を批判されたら、胸を張って反論してほしい。私は科学を実践しているのだと

byリチャード・スティーブンズ


 

 

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サボっている時は究極の創造性を発揮する?

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 ある時、難しくて途中で放り出したクロスワードパズルが、数時間後、あるいは数日後にやってみたらあっさり答えが見つかった、そんな経験はないだろうか。

 まったく別の事をしている間に正解がひょっこり思い浮かんで、急いでパズルを手に取った人もいるのでは?まるで自分の知らいない間にも、脳みそがずっと答えたを考えていたみたいだ。

 専門的には「潜伏期」と呼んでいる。これはひょっとすると、無駄な時間の究極とも言える白昼夢(ボーっとしている)と関係があるのではないかと考えたのが、カルフォルニア大学のサンタ・バーバラ校の心理学者チームだ。

 

実験1

 

 最初に被験者に与えられた課題は、身近な品物について、本来の用途からかけ離れた使い方を提案する事だ。

 たとえばレンガは、ペーパーウェイトにするとか、ドアストッパーにする。庭の小道に強いて舗道するにする。積んで壁を築くというのは、本来の用途だから却下する。

 そして被験者を白昼夢状態にするため、単調な作業を用意した。コンピューター画面に、一定間隔で数字が表示される。

 殆どが黒い数字だが、たまに赤や緑の数字が混じるので、そのれが偶数なら「イエス」と答える。

 だが色つきの数字はめったに出てこないから、被験者はしばらくすると注意が散漫になって白昼夢状態に陥る。

 続いて被験者を二つのグループに分けて、ひとつのグループは今説明した作業を行い、もうひとつのグループには少し難しい注意力が求められる作業をしてもらった。

 それからコンピューター画面と睨めっこする作業が終わった後、被験者には最初に与えられた、特定の品物について本来の用途からかけ離れた使い方を提案する、創造性を確かめるテスト再度行った。

 

結果

 

 すると退屈極まりないコンピューター作業をしたグループは、多少の注意力が求められる作業のグループより、創造的な用途をはるかに多く思いついた。

 どうやら、難しい問題(創造性を測るテスト)に取り組んだら、一度考えを中断すると答えが見つかりやすいようだ。この実験は、日用品の新たな使い方を提案するという設定も良かった。

 正解は一つでないし、いろんな角度から答えを導き出せる。現実世界で直面する問題にも同じ事が言えるからだ。

(ここでは、サボる=休憩やリラックスをとる、と言った意味合いで使われいてる) 

 

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退屈な仕事

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 ミネソタ大学の心理学者チームを中心とするマーケティング科学の研究家チームが面白い実験を行った。

 デスクに最低限のものが整然と置かれいていた部屋と、デスクから床まで散らかり放題の部屋を用意して、そこで被験者に課題をこなしてもらう。

 

実験2

 

 ピンポン玉をつくっている地元メーカの販路拡大の為に、ピンポン玉の新たな用途を考えるように頼み、被験者が思いついたアイディアは独創性の度合いに点数をつける。

 すると面白いことに、乱雑な部屋で考えた被験者の方が、整理整頓された部屋の被験者よりも独創性の高い用途を数多く考えた出した。

 続く実験2では、被験者はレストランのメニューに意見を述べる。メニューはパワーアップ成分を加えたフルーツスムージー二種類で、ひとつは「クラシック・ヘルス・ブースト」、もう一つは「ニュー・ヘルス・ブースト」と名付けられている。

 

結果

 

 違うのは単語の一つだけだったが、片づいた部屋の被験者は「ニュー」より「クラシック」を選ぶ傾向にあり、乱雑な部屋の被験者はその反対だった。乱雑な部屋にいた方が、新しいものを抵抗なく受け入れているのである。

 以上の結果からすると、秩序は前例を優先さる保守的な傾向と、いっぽう無秩序は新しいことに重きを置く、独創的な傾向と結びついているようだ。

 もしあなたが毎日の如く同じことを繰り返していて、そんな状況を打破したいと思っているのなら、家でも職場でも思いきって日課をサボり、何もしない時間を過ごしてはどうだろうか。

 (ただし、創造性を高めるのは散らかっている部屋が良いが、集中力を高めるには整頓された部屋の方がよい。白昼夢は、注意力や集中力が低下した時にしか起きないからだ)

 

 

有り余る時間

 

 会議や授業が退屈なとき、自分でも気がつかないうちに、ノートや書類の余白に悪戯書きをしていた経験はないだろうか。

 でも退屈の余りにいたずら書きに及んでしまうには、何か理由があるはずだ。

 注意散漫な時間つぶしと思われがちないたずら書きだが、実は集中力を高め、成績を向上させる効能があるのではないかと、プリマス大学の心理学者は仮説を立てた。

 

実験3

 

 退屈になる実験の為に、被験者が聞かされるのはパーティー主催者が吹き込んだ留守番メッセージ。どうでもいい話がぐだぐだと二分間続く。被験者はこのメッセージを聞いて、パーティーの出席予定者の名前を書き留めて行く。

 被験者は二つのグループに分けられて、一つのグループにはいたずら書きを奨励する。ただし、「いたずら書きをしていいですよ」と告げれば、被験者はいたずら書きが実験の重要な部分だと思い込んで、自意識が過剰になかてメッセージを聞いてくれない可能性がある。

 そこで図形を塗りつぶす作業をしながらメッセージを聞いてもらうことにした。

 

結果

 

 結果は、いたずら書きをしたグループの方が、メッセージをきちんと聞けていたのだ。パーティー出席者は八名で、いたずら書きをしたグループは全員が八名の名前を書き留めていた。逆に、いたずら書きをしないグループは少なくとも一名漏れがあった

 このあと抜き打ちで記憶力テストを行った結果、パーティー出席者の名前やメッセージに出来てきた場所の名前を多く記憶していたのはいたずら書きをしたグループだった。

 

講義から洗濯まで

 

 ペンシルベニア州立大学の研究で、心理学チームが確かめたのは退屈が創造性を伸ばすのかどうかである。

退屈がキッカケになって新しい活動や体験に出会えるとしたら、退屈することはある意味自由で独創的な思考スタイルといえるのではないか?

 

実験4

 

 被験者に面白い、退屈、悲しいビデオを視聴してもらった。退屈なビデオは、コンピューター画面がいろんな色の棒で少しずつ埋まって行くスクリーンセーバーをそのまま録画したものだ。

 価値の評価には、言葉を使ったクイズを用意した。被験者に三つの単語を示し、四つ目の単語を当ててもらうというものだ。例えば「寒気、肩こり、熱」の次には、どんな言葉が来るだろう。

 この問題を解くには、一つの方向からだけなくあらゆる方向から考えを広げ、多くの可能性を想定する拡散思考が求められる。という事で、クイズの答えは「風邪」だ。

 創造性を測る手段はこれだけでなかった。例えば「乗り物」が主題であるとして、「自動車」「ラクダ」「木」といった単語との関連度を答えてもうのだ。

 「自動車」は乗り物の主題に合っているので関連性は高くなる。

 「木」はどう考えても乗り物にはならないので関連性は低い。問題は「ラクダ」だ。ラクダ自体は乗り物ではないけど、人がまたがって移動するのに使ったり、車を引かせたりできるので、まぁ乗り物と呼べなくもない。

 この様に、関係の程遠い単語を関連づけ出来る人は、創造的な精神の持ち主であることが過去の研究で確かめられている。

 

結果

 

 実験の結果、ビデオを見て退屈した被験者は三単語クイズの正解者が多く、「ラクダ」を乗り物に関連づける傾向が強った。

 人は退屈すると、世界とのかかわりをもっと増やしたくなるのだろうか。そういうハッキリした動機がある時は、柔軟な拡散的思考がやりやすくなる。

 退屈は、いまやっている事をやめて、他の有意義なことをしなさいという合図だと哲学者は主張するが、それとも呼応している

 

終わりに 

 独創的なアイディアを考える時にこそサボる事が重要であり、また退屈な時間は、意外と物を覚える時に有効であることが分かりました。

 

他にもサボりや退屈について研究や恋愛に関する意外な事実まで、まだまだ情報があります。続きを知りたい方は、下記のAmazonリンクから「悪癖の科学」をクリックして購入見てください。それでは!!

 

 この文は「悪癖の科学」から大部分を引用と参考にして制作されています。

 

 

 

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